EVE burst error Rというサスペンス系のアドベンチャーゲームをクリアしました。
…このゲーム、ノベル系のAUTO手放しで進むものかと思ってプレイしたのですが、コマンド選択で進んでいくタイプのゲームでした。昨年プレイしたファミコン探偵倶楽部と同じタイプ。
ファミ探と大きく違うのは原作がPC98時代のエロゲーだということ。
若い人は知らないかもしれませんが昔のパソコンはこういうのなんですよ。3.5インチのフロッピードライブ二つ。ハードディスクは20MBとかそんな感じ。
名作という評判は聞いていて、様々なコンシューマ機種に移植されていて時間があればやってみたいと思っていたので、今回プレイしてみたわけです。コンシューマ版で音声がついたのかな。主人公は子安と三石さんですね。他、今では完全にベテランになった声優さんが参加していますし、鬼籍に入られた方も…。
実はこのソフトは何年か前にPS Plusのフリープレイになっていまして、今回はそのフリプ版です。ペルソナのアクションゲームが今月フリプになったので、今月PS Plus加入したんです。ちょうどいい機会ってことですね。
で、プレイしてみた感想としてはですね。
まずストーリーはまあまあ。ちょっとSFチックな…禁断の領域ともいえる科学技術がテーマの一つで、PC98時代にこういう技術を絡めたストーリーを展開したというのがウケた理由なのかな、と。
昨今ではいろんな架空作品で取り入れられている要素なんで、今プレイしてみるとそれほど新鮮味はないですね。
ある外国の内情にまつわるストーリーなのですが、それが全部日本国内で起こるのに違和感が強かった。
主人公は二人いて、そのうち一人の法条まりなは内閣調査室といういわゆる国家諜報員で任務の達成率も極めて高い超エリート。
まりなはある女子学生の護衛任務を命じられるわけなのですが。…学校内では四六時中密着するわけにはいかないし、授業中なら問題ないでしょ的に平気で護衛対象から離れたところにほっつき歩いたりプールで遊ぼうとしたりする(その間に実際に護衛対象は襲われた) 夜はまりなのマンションに護衛対象をかくまうのですが、やっぱり護衛対象を部屋に置いて夜中に出かけたりする。おかしいでしょ…。ほんとに超一流?
このあたりはすごい違和感があって困惑しながらプレイした。護衛なら授業中でも学校内にはいるべきだと思うんだけど。
そういうおかしい部分が色々あったので、ストーリーはまあまあ、という感じでした。
ゲーム内容に関して。
ストーリーの都合とかもあるんでしょうけど、びっくりするムーブをする主人公たちに驚いた。たとえば倉庫街からセントラルアベニューへ移動、ちょっとしたイベントを消化後、なぜかまた倉庫街に戻る。というようなムーブを結構な頻度でやる。
行くべき場所にワンコマンドでいけない仕様で、たとえばホテルに行くにはまずセントラルアベニューに行かなきゃならない。外国人学校に行くには倉庫街を経由しなければならない。無駄が多すぎ。
人を待ったり、状況の変化を待つ場合は基本的にコマンド総当たりしないと先に進まない。詰まって総当たりするのではなく、総当たり必須になってるのもどうかと思う。
襲われた女の子を助けに行くまでに何度も見る・話すコマンドを実行する必要があって、「はよ助けに行け!はよ!」と、かなりイラつきながらプレイした。プロは相手の力量とか状況を観察してから動くものなのかもしれないけど。
そういう場面が多々ある。中盤くらいには慣れたけど。「はいはいいつもの強制総当たりね」って。
二人の主人公の切り替えに関して。もう一人の主人公であることをしないと先に進めなくなる系のやつです。二か所同時のハッキングシーンの時が一番このシステムが生きていましたね。
話すキャラがいる場合は話していれば大体進行するし、詰まった場合はコマンド総当たりでOKだし。即死選択肢とかはない…のかな? 私がひっかからなかっただけなのかもしれませんが。
「襲う」とか「殴る」とか危なそうな選択肢は選んでも主人公たちは自重してくれるので。
くだらない選択肢を繰り返し選ぶことで解除されるトロフィーがあったりするので、きになるコマンドは選んでみるといいかも。
R18要素に関して。
エロゲからの移植というわけで、あからさまに事後のシーンとかが結構あります。詳しく描写はしてないけど、やったな、と。
他にもパンモロシーンとかセミヌードとかかなーりあります。今はこれくらいの描写も一般ゲームではやれないんだよなぁ。
グロシーンもあるので注意。そこまで詳細に描写されているわけではないけど、流血や傷口がパックリしている絵とかがありますので苦手な人は注意。殺人事件が何件も起こりますので。
エロゲ伝統の前髪で素顔が見えない男主人公だけ、ちょっと見た目がキモかった。いまの時代では前髪隠し主人公は流行らんよね。
PC98の時代では革新的だったかもしれないけど、令和の時代にプレイするにはちょっとシステムなど古臭さを感じるアドベンチャーゲーム…という感じですね。
ファミ探にしろ、この手のコマンド選択アドベンチャーが今後も生き残っていくには、もっと新しいやり方が必要なのかもしれない。