気ままにゲームプレイ日記

いろんなゲームをプレイしてみた系の雑記

超探偵事件簿レインコード(Switch版) 感想


 ダンガンロンパシリーズの制作陣が作ったSF推理アドベンチャーゲーム、超探偵事件簿レインコードをプレイ。
 連休中に一気にクリアまでやりました。DLCの追加シナリオも。
 100点満点で評価すると個人的に55~60点くらいでした。ちょっとアレでした。私にはあわなかった(便利な言葉)
 で、これ他機種版が発売されます。本日ニュースになっていました。追加要素ありの完全版。ちょっと私は微妙だったんですけど、PS5やXBOXでもでるってことで興味がある方はプレイしてみたらいかがでしょうか。

 主人公の少年探偵ユーマ・ココヘッドが目を覚ますと、記憶がなくなっていた。
 記憶が亡くなっていたのは自分にとりついている謎の心霊的な存在である死に神ちゃんの影響。
 所持品などから自分が世界探偵機構の超探偵の一人なのではないかと考えたユーマは、持っていた指令書の指示に従いカナイ区行きの列車に乗り込む…。
 カナイ区に到着後、あらためて世界探偵機構から「カナイ区最大の秘密」の捜査を世界探偵機構から命じられるユーマたち超探偵。
 カナイ区でおこる様々な事件を解決し、アマテラス社保安部と衝突しながらユーマたちは秘密に迫っていく…。
 という感じのストーリー。ストーリーや舞台背景について詳しく書くと長くなるし、ネタバレに繋がってしまうかもしれないので割愛して書く。
 
 ・超探偵。世界探偵機構に所属する探偵で一人一種類の超探偵能力(ほぼ超能力)を持っている。No.1という絶対的な超探偵がトップに君臨している。
 ・カナイ区。物語の舞台で巨大企業アマテラス社の支配下鎖国状態にある街。数年前から常に雨が降っている。
 ・アマテラス社保安部。カナイ区の警察組織的な部隊でかなりの権力を持っている。事件などの捜査は常に自分たちの都合のよい結末に捏造する。
 ・ユーマ。主人公で記憶喪失。探偵特殊能力は能力共有。手をつないだ超探偵の能力を自分で使うことができる。
 死に神ちゃん。ユーマ以外には認識できない超常存在。謎迷宮など事件の謎を解くための特殊能力を持っている。ユーマが気絶すると死神ちゃんも意識を失う。
 ・謎迷宮。死に神ちゃんが事件の謎を解くために出現させる異空間。謎迷宮展開時は時間が停止する。謎怪人などが邪魔に来る。ここで暴かれた犯人は現実世界に戻ると死亡する。

 ダンガンロンパから引き継がれている要素があるけど、ダンガンロンパとはまた違うゲーム。
 ダンガンロンパ逆転裁判といったゲームには公正なジャッジ役(モノクマはアレだけど)が存在しているのだけど、このゲームでそれにあたる保安部は公正とはいいがたく、真実を導き出してもだからなんだ?と、そういう流れになるので各事件の結末はスッキリとはいかない。


 殺人犯は謎迷宮攻略後自然死する。この殺人犯たちには同情すべき点があったりはするが、一番ムカっ腹がたつ保安部の幹部はちょっと悔しがるだけで引き下がっていく程度なので爽快感に欠ける。
 ゲームの流れとしては自由行動的なパートから始まる。カナイ区をある程度自由に歩けて、サブクエストなどをこなすことができる。
 そのあと事件パートになり、ここでいろいろな場所を調べて捜査、証拠集めをすることになる。
 事件パートが終わると大体は保安部が強硬手段(ユーマたちへの攻撃・私刑・暴力)に訴えてきて、そこで時間停止して謎迷宮を発動。
 謎迷宮では捜査で出てきた謎をアクションゲーム要素ありで推理・検証していき、犯人を突き止めると現実世界に戻る。
 で、いまいちスッキリしない結末を確認して次の話に進む…みたいな流れ。
 ユーマの仲間になる超探偵たちが1話毎にサポートとして登場し、彼らの超探偵能力を共有して捜査にあたったりもする。ただ…もうちょっと仲間の活躍を見たかったところ。そこはDLCで補完されてるけど有料だし本編でやってほしかった。
 仲間の超探偵なのですが、ちゃんと探偵としての推理力が高いキャラもいるんですが、明らかに超探偵能力しか取り柄がないキャラもいて探偵ってなんだっけ? と思ったりした。まあ全員が霧切さんみたいに有能だったら主人公の見せ場が少なくなってしまうからね。

 DLCはユーマではなく仲間たちが主役の掘り下げストーリー。良かったのはそうなんだけど、本編でやってほ(以下略) とある人物が救済された可能性を示唆して終了。

 ストーリー全体としては、まあ楽しめたかなって感じでした。主人公と死に神ちゃんのラストは良かった。
 死神やら超探偵能力や××××××(ネタバレのため伏せ)みたいなファンタジックな要素があるので、本格的な推理物だとは思わないでプレイしたほうがいいです。
 死に神ちゃんは水着になったりしますけど、パンツは暗黒空間で見えません。よくわからない自主規制をするなぁ。こんなんするなら最初からスパッツとかにすりゃいいものを。
 主人公のユーマは低身長の少年探偵で、死に神ちゃんは高身長なので完全にオネショタ狙いっぽいキャラデザが微妙だった。もう一人女性の探偵仲間もいるのですが彼女も身長180cmと高い。

 アクションパートの謎迷宮なんですが…。
 ここは概ね不満でした。アクションいらないと思うんですけど。多分ダンガンロンパの頃からそういうプレイヤーの意見あったと思うんですけど、推理アドベンチャーゲームに頑なにアクション入れ続けるのはなんなのか。

 謎怪人とのバトル…謎怪人が付きつけてくる言葉から矛盾点などを見つけ出して適切な証拠を選択して斬るというアクションがあるのですが、謎怪人が飛ばしてくるワードにぶつかるとダメージ。それをかわしながら矛盾点を探していくわけなのですが、これ矛盾点を逃したり間違えたりすると最初からやり直しになります。早送り機能あるんですけど、早送り中も回避とかしなきゃいけないんでめっちゃめんどくさい。一応、少しの間無敵になるサポート能力はあるんですけどね。

 QTEも随所にある。QTEは謎迷宮だけでなく現実パートでもある。まったく面白くない。
 ラスボス戦とかマジメに無表情にプレイしてましたね。あそこは完全に心が冷えてた。というか謎迷宮は基本的に冷めてましたね。飲酒プレイで酔ってたからやれたとも言える。シラフだったらクソクソ言ってたかも。

 一つ、ダンガンロンパシリーズをプレイ済みの人間が引っ掛かりがちなトリックがあって終盤ちょっと笑ったよ。なるほど第0話はそれでああいう殺人だったのか、と。



 続編は出ないと思うけど、出ても多分やらないと思います。他機種版の追加要素とかがDLCなどで実装されてもやらないです。