アサクリオデッセイ、DLCストーリーをクリア。トロフィーはDLCも含めてコンプリート。
というわけでDLCの感想と全体の感想を。
DLCストーリーはアレクシオスから次の世代・オリジンズにつながっていくストーリーと、アレクシオスが果たすべき役割のために冥界への旅に出るストーリー。
オリジンズに繋がるストーリーというのは、要するにアレクシオスに子供が出来てその子がエジプトへ旅立つ話。
従来のアサシンみたいな風体の仲間の登場、妻になるキャラクター(カサンドラ主人公だと夫?)との出会いと死別、ペルシャからの新たな結社との死闘の物語。
結局は息子を守る為に息子と別れることになる。妻の父親が息子を預かって旅立つのですが、アレクシオス側の家族は全員生存しているのにこの件にはまったくノータッチなのには違和感を感じた。本編の選択肢次第では家族死ぬので仕方ないのかもしれないけど。
というかね、このゲームはロマンスという要素でいろんなキャラクターと肉体関係を持てるわけで、ほんとうにアレクシオスの子供はこの子だけだったのか疑問は残る。当時コンドームはないし。
主人公を同性愛者としてプレイングしていたプレイヤーは子供ができたことに違和感があったかもしれない。ここはちょっと気になるところではあった。
最後、また前作のアヤが登場してうんざりとした。はいはい、アヤはアレクシオスの系譜なのね。そんなにアヤ推しならオリジンズはアヤ主人公で作れば良かったじゃないですか…。
アトランティスの秘密である杖を使いこなすために冥界へ赴くアレクシオス。それはいいんだけど、この冥界編は度々現代パートに戻されます。レイラさんは継承者として微妙すぎんか…。4以降の現代編は好きじゃない。
冥界編はかなりファンタジックな内容で、ギリシャ神(イス)やその技術を利用できる兵士たちと戦ったりすることになる。そもそも冥界自体が仮想現実的な存在だったりするので。
イヌイトコ!?
第五の返し球、ヘカトンケイルの門番!
ハデス戦。厄介な相手であった。
ジュノーこのやろ!
DLCとしては結構なボリュームで、冥界の三つのエリアでそれなりに広大なマップが用意されており、サブクエストが複数。
冥界ではアレクシオスの使えるアビリティの一部がより超常的に強化できる。
本編で死んでしまったキャラクターたちと再会したり再戦したりできる。
DLCはどれもボリュームがあるし、本編とつながるストーリーはそれなりに良かったとは思う。
冥界では戦闘もファンタジー色が強くて、敵がビーム撃ったり瞬間移動したりアドレナリンゲージの封鎖などもしてきてよりゲームらしい楽しみ方ができる。
本編で出番が少なかった重要NPCの掘り下げもあって良かったと感じました。
発売から数年後の今だとシーズンパス込みのゴールドエディションもよく大幅セールされているので、興味がある方は購入してみていいんじゃないでしょうか。
全体的な感想。前回、前々回もいろいろ書いているのでかいつまんでの感想まとめです。
アレクシオスの古代ギリシャでのストーリーは個人的に良かったと思っている。スパルタとアテナイの対立の裏で暗躍する結社との死闘や、生き別れの家族との再会・和解とか。
戦争でアテナイ側に散々加担していてもスパルタ王に許されて帰れたのはちょっとおかしいとは思った。まあ、ゲームだから…。
現代編は微妙。アレクシオスが2000年以上も守り続けたものの継承がアレっていうのがね。
選択肢はストーリーに重大な関りを持つものがあって、選択次第ではバッドエンドもあるらしい。これちょっと微妙。気軽に周回プレイで複数の結末を見れるようなボリュームではないので。
日本語ローカライズは相変わらず頑張っていますね。吹き替えは相当大変だろうに。
オープンワールドゆえの自由度が面白い。序盤の島を出てからは割とどこでも行ける。推奨レベルがあって、敵のレベル設定が大きすぎるところの探索は難しいけどね。
ストーリーがあまり進んでいない状態でギリシャ各地を探索していたのですが、ある場所で戦った強敵が実はコスモスの門徒だった、ということがあった。コスモスの門徒は手がかりを得て居場所を特定するのが正解なんですが、こういう偶然の出会いもあるんですよね。
メイン以外にもストーリー性の高いサブクエストがあったりする。ソクラテスのような偉人関連だったり、島をひそかに牛耳る海賊との戦いだったり。
ギリシャ各地への旅も結構良かった。オリジンズに比べると街なんかが多いし神殿とかも。神様の像とかもいろんなところにある。…ゼウスさまの像が真性包茎で笑った。調べてみたら神様=清らかな存在という事で子供チンポで彫られることが多かったらしい。子供チンポでゼウス様モテまくりだったのかよ。
一番の難点はレベル制。
レベルが上の敵との戦いがつらい。ひっくり返せるのはレベル差+2くらいかな。それ以上だとうまく立ち回っても戦闘に時間がかかりすぎるので逃げることにしています。
レベルで強さに差が出るのはわかるけど、アレクシオスのレベルに合わせて敵のレベルが引き上げられるのが問題。
ストーリーの途中でアレクシオスは傭兵として名をあげてワシ使いと呼ばれ頼られ恐れられるようになるわけです。特殊な血筋であることも判明し、落下ダメージが無くなったり暗殺した敵の遺体を完全に消去したり、不死身になったりと人間の枠を超えてしまうわけですよ。
DLCで出てくるような超常能力を使う敵兵士に苦戦するのは理解できるんですが、それ以外の雑魚兵士や傭兵とかに苦戦するのは違和感がある。
街中で暴れちゃったりすると巻き込まれた市民とかが戦闘に乱入してくることがあるのですが、アレクシオスに合わせたレベルで登場するため市民レベル70とかでこれも油断すると殺されるわけで。これには違和感しか感じない。
そもそもアレクシオスのキャラ設定でスニーキングやるのはおかしい気がする。傭兵として名をあげたい→暗殺、では名はあがらないでしょ。
むしろ暗殺ゲーではなく無双ゲーにするべきだった。戦場ステージを増やしてレベル低い雑魚兵士は一撃でバッタバッタ倒せるとかさ。古代スパルタ人は強いをゲーム内で表現するならそれくらいで良かったんじゃないの。そうなったらアサシンクリードではなくなるし、設定をそのまま主人公の強さに反映させたらゲームとして成立しなくなるんだけどね。
総合的に見て間違いなく良作なんですけど、シリーズの中でぶっちぎりでアサシンっぽくない作品ではある。
小説で例えると今までのアサクリシリーズがSF伝奇ノベルだとしたら、オデッセイはなろう系ラノベになったくらい温度差がある。なろう系主人公アレクシオス。
プレイしていて楽しかったし、私的にはスニーキングするより暴れまわるほうが楽しいんだけどね。
そのうち次回作ヴァイキングに続く…予定。