横スクロールドットグラフィックRPG Astria Ascendingのメインストーリークリアしたので感想を。
以前ちょっとだけプレイしたゲームで、JRPG特にヴァルキリープロファイルに影響を受けたっぽい雰囲気のゲーム。
サブクエストやアイテムの収集要素、ミニゲームなどはやりませんでした。
以前も書いたのですが、3年毎に選出されるデミゴッドという、寿命を削って得た力で戦うキャラクターたちが主人公。任期の3年を過ぎると寿命で死ぬ。
主人公たちは第333期デミゴッド、つまり1000年という節目の手前にあたるわけです。が、今までになかったような事件が起きて…というお話。
デミゴッドは調和の守護者で、調和の女神ユノの元でノイズというモンスターを退治したりして調和を維持するのが任務。
このゲームでは多数の種族が存在しており、その種族間で争いにならないように調和の実というものを食べさせて、各種族の能力を一部制限するというやり方で種族間の調和をしている。
メインストーリーは、現在の調和に不満を持つ勢力が暗躍し始めて…という感じ。言ってみればアサシンクリードみたいなもんです。アサクリは自由(アサシン)VS秩序(テンプル騎士)ですけどね。
メインキャラクターの親族が敵勢力となにがしかの関係があったりして、キャラによっては鬱展開がある。
ゲームの流れは基本的にフィールド・ダンジョン探索がメイン。
街とか各種族の村とかもあるけど、そういったところの探索は控えめ。
各地の異変の調査とかが済むと、拠点の塔に戻ってイベントの後、次のダンジョンへ、の繰り返し。
敵ノイズはシンボルエンカウントで、ある程度は戦闘を避けることも可能。フィールドアタックで奇襲攻撃が発生する場合がある。逆に奇襲されることもあり。
闘技場やオセロみたいな(オセロよりも複雑なルールだが)ミニゲームもあり。このミニゲームはFFの何作目かで見たような気がする。ミニゲームはそこらのNPCと自由にプレイできるのですが、ストーリー上プレイ必須なところ以外はやりませんでした。
サブクエストもあるのですが、まったくやりませんでした。
他、ダンジョン内の強敵をハントする狩りという要素もあるのですが、これもほとんどやりませんでした。
ところどころ乗り物に乗っての横スクロール型のシューティングゲームのステージあり。ほぼ別ゲーになるので、シューティング苦手な人は注意。
戦闘に関して。
前回も書いた通り、フォーカスポイントの奪い合いが重要になってくる。敵の弱点を突くことでFPゲットでき、逆に敵の耐性属性の攻撃を当てるとFPを奪われてしまう。
物理耐性・吸収のある敵も結構登場するので、必ず属性攻撃が可能なメンバーを入れるということが重要。物理一辺倒ではクリアできません。物理耐性はないけど異様に物理防御が高い敵もいます。
戦闘バランスは結構微妙で、状態異常を食らうとそっから一気に瓦解したりします。寿命削ってる割にはデミゴッドはそんな強くないので、中盤で戦闘難易度下げました。後半では一番下まで下げました。一番下はかなり楽。低難易度では黒騎士の全体無属性スキルが有用。
戦闘の難点の一つに召喚魔法がある。召喚魔法を使うとパーティキャラは一時退場し、召喚モンスターが一体で敵全てと戦うことになります。
召喚魔法を使うとそのターンは行動できず、召喚後は全ての敵の攻撃を一度受けてから次のターンへ移行します。ここで戦闘が間延びします。召喚モンスターが敵の弱点をつけなければ役に立たないのでそのまま帰還させることになる。めんどい。
一番しんどいのが召喚魔法を使えるキャラが敵の状態異常・混乱を食らった場合。勝手に召喚モンスターを召喚することがあるので、戦闘がグダります。
ダンジョンに関して。
このゲームで一番楽しかったのはダンジョンの探索要素でした。
ダンジョン内で使える特殊能力(テイルズオブシリーズなどでいうソーサラーリング)でダンジョン内の仕掛けを解いていくのだけど、これが難しすぎず簡単すぎずのバランスでちょうどいい感じでした。
他のゲームだとやたら凝ってて頭の回転力を要求されるような仕掛けがあったり、アクションで制限時間内にクリアしなきゃいけないとか、そういう仕掛けがあったりするのですが。
このゲームの仕掛けは思考的にもアクション的にも難しすぎることはない、という感じでプレイしていて楽しかったですね。
マップが見づらいのだけアレでしたけどね。
主人公たちの育成要素について。
主人公たちには初期からのベースジョブと、その後のスキル構成に大きく影響を与えるメインジョブ、おまけ要素のサポートジョブ、サブジョブがあります。サポサブは習得できるスキルが限定されるのでいらないっちゃいらない。
普通にレベルアップでの成長もあるのですが、ジョブ毎のスキルツリーで習得できるアビリティ、サポートスキル、ステータスアップでより強くなっていきます。
アビリティは主にMP消費して使用する戦闘用の技。サポートスキルは常時発動するパッシブ系スキルだけどサポートスキルスロットを解放してセットしないといけない。ステータスアップは複数のステータスの中から上げるものを選んで覚える形式。
属性攻撃のアビリティを覚えるキャラはそれが最優先、他はMP消費を抑える系のサポートスキルを優先しました。
メンバー四人はほぼ完全に固定して使用しました。ウランがガーディアン、クレス黒騎士、ダグマ黒魔術師、アラシア時間術士。この編成で行くとアラシアは早さとサポート魔法、他三人は行動順が遅めなのでAGIを強化しましたね。属性攻撃できるのはクレスとダグマのみ。その二人をウランが守る感じ。
一時的にキャラクターがパーティから抜けるシーンがあります。すぐ戻ってくるけど。ダグマ…。
その他。
音楽、音声に関しては個人的には良かったです。
街のNPCなどのグラフィックも結構頑張っている方だと思います。女性NPCのふとももとかムッチリしてるのはヴァニラウェアの影響も受けてるのかな、これ。いいですね。
イメージイラストや敵のグラフィックも雰囲気良かった。
ストーリーを最後までプレイして、最後なにかご褒美的にデミゴッド隊が生き残る展開があってもいいかな、と思ったんですがそういうわけでもなくルール通り全滅。
デミゴッド隊の親族とかもストーリー中で嫌な末路を迎えていたりして、ストーリーに一応の結末を迎えてもいまいち爽快感はなかった。
世界観的にはこのエンディングが自然なのかもしれないんですけどね。
ゲームそのものとして、↑で書いたように戦闘が微妙なのが個人的に厳しかった。ダンジョン探索は面白く感じたので最後までプレイしました。
他、どうでもいいミニゲームや横STGとかをやるよりももっといろいろ煮詰めるところがあったんじゃないかなあ…。
私は特に関係なくプレイできましたが、深刻なバグもあるらしいのは問題かな。
日本語対応は良かったかな。
クソゲーじゃないけど、良作とも言い難い感じでした。