気ままにゲームプレイ日記

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竜星のヴァルニール(PS4版) 感想【5】(完)

 前回
jikaseimiso.hatenablog.com

 プレイ再開した竜星のヴァルニールをクリア、トロフィーコンプリートしたので感想を。
 狂気、ノーマル、トゥルー&各ヒロインエンド、クリア後ダンジョンの順で攻略。
 妹魔女の狂気からの失踪イベントは見ました。ただし肉のやりすぎでの竜化イベントは見ていません。つらそうなので…。

 先日NINTENDO Switchにも発売になりましたが、これはあくまでPS4版の感想になります。
 Switch移植にあたってバランス調整や追加要素があるのかもしれませんが、そのあたりは一切情報を調べていないので私は知りません。

 どういうゲームなのか興味がある場合は前回までの感想を参照のこと。
 今回は感想のまとめとして書いていくので。
 発売から2年以上たっているゲームなので普通にネタバレがありますので注意。


 戦闘に関して。
 このゲームは竜という存在が重要であり、それに対応するため戦闘は空中戦。魔女である主人公たちも当然のように飛べる。そのため人間の敵と戦う機会はとても少ない。
 上、中、下の三層にわかれていて手番時には自由に層を移動できる。物理攻撃は敵と同じ層に移動しないとできない、魔法スキルはどこでもOK 同じ層にいると範囲攻撃を食らったりするので適度にバラけるのも手。フォーメーションの種類により各層でステータスボーナスが発生したりする。
 ボス戦、中盤までの雑魚戦、終盤で戦い方がガラリと変わっていきます。
 戦闘のバランス調整がはっきり言って雑…いつものコンパイルハートなので、まともにRPG戦闘として敵を削っていって…というのは中盤まででしか通用しない。
 キャラクターの育成要素が敵を捕食して相手の能力を取り込むというものなので、捕食コマンドが一番重要になるわけですが。
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 中盤までの雑魚戦では捕食の成功率を高めるために敵を倒さない程度に痛めつけてから捕食でトドメという流れになる。
 終盤になると雑魚敵が強いうえに複数回行動が当たり前になってくるため、先手を取ってすぐ捕食で即死を狙っていく形になっていく。終盤になるころには捕食成功率が上がる捕食スキル(ディープガルプ、パーフェクトガルプなど)やパッシブスキル、複数回命中判定のある捕食スキルが揃ってきているはずなので、削って捕食率を上げるということをするよりも開幕捕食に賭けたほうが効率が良く安全。
 ボス戦は捕食での一発勝利がないうえに、複数部位が存在するためバフやデバフ、ステータスを底上げするパッシブスキル、弱点攻撃、弱点コンボなどが重要になってくる。当然のように複数回攻撃をしてくる。部位を破壊しないと強烈なスキルを使ってくることがあるので部位破壊重要。
 ボス戦では戦闘画面で弱点属性を確かめてから一度ゲームを終わらせて、スキル再編成して挑むというやり方をしていました。弱点つかないととてもじゃないけどやってられないので。基本的にボス戦の直前にセーブポイントがあるので。
 厄介な敵はこちらのパーティメンバーをコピーしてくるやつと、やたらと回避率が高い敵。コピー能力は強い。回避が高い奴は捕食スキルもさっくりと避けてくるので。
 このゲームはシンボルエンカウント(敵シンボルが表示されているやつね)で、武器のスイングを背後から当てると先制攻撃、普通に敵シンボルと接触した場合は普通に戦闘開始、こちらが背後を取られて接触した場合は敵の先制になるのですが。こちらと目が合った瞬間、強制的に先制攻撃を仕掛けてくるゴイル系の敵がウザくて仕方がなかった。
 あとはスキルのセット。物理・魔法・捕食・パッシブでそれぞれ20ポイントまでの上限がある。強いスキルほど割り当てに消費するポイントが高い。この上限20ポイントはレベルがあがっても一切変わらないので、強いスキルはあまりセットできない。↑の通り、雑魚戦は捕食成功率をあげるセット、ボス戦はステータスアップやバフデバフ、弱点属性でふりなおす必要アリ。

 ダンジョン探索に関して。
 魔女はダンジョンで飛んで移動することも可能なのですが、いまいちその重要性は感じられなかった。もう少し飛行スピード早ければいいんだけど。
 リーダーキャラクター毎に探索用のスキルがある。ゼフィなら光の壁を破壊して通行、ラポネットは特定の場所に橋をかける、カリカロは隠された宝箱を発見する、ファルはダメージエリアに対するバリアを張る…などなど。リーダーキャラは十字ボタン左右で切り替え可能。
 メインストーリーの目的地などは!アイコンが表示される親切設定。
 一度接触したセーブポイントにはワープアイテムで瞬間移動可能。セーブポイント以外でも中断セーブできます。
 採取ポイントや構造物を破壊することでアイテムが入手できる。
 カギのかかった扉なんかもある。大体はそのエリアのボスが落とす。

 秘薬調合。
 ダンジョン攻略などで入手したレシピ、素材、触媒により秘薬を調合することが可能。
 さらにその秘薬を飲むことで竜を召喚し、勝利すると秘薬に応じた武器や防具を入手することができる。
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 結構素材集めが大変なので、あんまりやりませんでしたね。
 戦闘はまあ、捕食に成功すればなんとでもなるので…。むしろ素材集めなどで余計に時間をかけると妹魔女の狂気メーターがやばいことになるので。

 妹魔女について。
 三人の妹魔女…つまり幼いため冒険には出られない魔女なのですが。
 ダンジョン探索や戦闘などをしているうちに、妹魔女の狂気度があがっていきます。
 狂気度が頂点に達すると妹魔女は失踪し、二度と帰ってこなくなります。
 狂気度を下げるには竜の肉や血を食べさせるしかないのですが、すると今度は竜化の危険が出てきます。
 魔女が竜になるという設定を反映したもので、食わせ続けると妹が竜になってダンジョンのボスになるという。
 これが結構焦らされるというか。これのせいで探索、レベル上げ、素材集めなんかに使える時間はおのずと制限されてくるわけですよ。 
 終盤になると肉を食わせて狂気度下げても「竜が腹を突き破りそうだ…」とか妹が口走るようになって、どうすりゃいいのこれ、ってなった。
 まあ、どうにもならないんですけどね。
 トゥルーエンドのルートに突入した時点で、妹魔女は狂化も竜化もしなくなるのでそこまで突っ走りましたね。
 …こういう風に焦らされる仕様はあんまり好きじゃないです。ダンジョン一回行って探索して戻ってくるとすぐ狂気度赤になってるし。
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 モネちゃんかわいい。

 狂気メーターについて。
 妹魔女とは別に、主人公たちにも狂気度が設定されており、ネガティブな選択肢を選んだ場合や戦闘で全滅するとこれが増えていく。
 75%をこえた状態でストーリー終盤に突入すると狂気ルートに入ってしまい、バッドエンドになる。
 実はこれが一番上昇するのは妹魔女が失踪した場合で、狂気ルートは入ろうと思えば割と簡単に入れる。妹魔女を放置して失踪させればよい。…血も涙もない…。
 これ下げる方法はないので、一応は注意。セーブデータはある程度分けておくのがいいでしょう。

 ヒロインについて。
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 ヒロインの魔女たちはプレゼントをあげていくことで好感度を高めて、イベントを見ることができる。
 好感度最大のヒロインはトゥルーエンド後に追加エンドが見れる仕様。ただし一度に見れるのはヒロイン一人だけで、優先順位が決まっているので(おそらくパーティ加入順)全員の好感度が最大の時は、目当てのヒロイン以外に嫌いなものをプレゼントして好感度調整をする必要がある。
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 コンパイルハートなのでちょっとエチエチなイベントとかもあるよ!
 ちなみに最年少(多分、12歳くらい?)ヒロインのファルちゃんは白いビキニ水着をあげると喜びます。早く大人になりたいという願望からかな。でもその年ごろの子に白ビキニとかかなり犯罪臭いよ(笑)
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 ファルちゃんの個別ストーリーはロリコン悶絶の内容になっています。犯罪臭い(二度目)

 ストーリーに関して。
 いわゆるダークファンタジー系。
 魔女は竜を食わないと狂ってしまうとか、竜を食っていくとそのうち自分も竜になってしまうとか。食ってる竜もかつて存在した魔女のなれの果てなので共食いめいていたり…。設定がもうね。
 トゥルーやノーマルエンドではハッピーな結末を迎えることになるので、そこだけは安心してほしい。
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 トゥルーが一番いいんですけど、個人的にはノーマルも好きでしたね。
 そういった全体的なストーリーの流れは良かったわけですが。
 主人公の親友だった騎士が中盤で完全空気化し、クリア後のダンジョンで手紙だけ残していなくなったり。
 いかにもライバルです、的な強キャラ風の人物がバトルせずにあっさり退場したり。
 いかにも小悪党風のキャラが主人公たちを引っ掻き回すかと思いきやそんなことはなく、第三者にやられて命乞いした末にあっさり殺されていたり。
 騎士団最強の女団長がバトルではそんな強くない上に、勝ったら死に際のセリフもなんもなくあっさり死んだり。
 教団のトップのいかにも黒幕・悪役系の顔のじいさんがあっさりと退場したり。
 有能そうな政治方面のトップである枢機卿が特に有能な面も見せずに空気化したり。
 やたらと濃い見た目の人間キャラたちが、終盤特に目立つことなくフェードアウトしていったのはちょっと…もったいないような。同じ会社のゲーム、フェアリーフェンサーエフは悪役がほんとに悪役してたんだなあ、と思い出していたくらい。
 まあ、このゲームは魔女と竜がキーになっているストーリーなので、仕方ないのかな…と。


 ゲームバランスとか妹魔女の管理とかいろいろと残念なところも目立つ、要するにいつものコンパイルハート作品なんですが。
 まあ、それなりに楽しめました。
 ↑で書いた通りSwitch版での変更点とかは一切調べていないので、おすすめとかなんとも言えないのですが。
 少なくてもクソゲーではないので、ダークファンタジーが好きな方やヒロインのキャラデザが好きな方は買ってみてもいいんじゃないかと。