シャイニング・レゾナンス リフレイン感想。
面白いか面白くないかでいえば…まあ面白いほうかと。良作と凡作の間みたいな感じに思いました。
100点満点で65点くらい。
ストーリー。
めっちゃ王道。仲間と共に世界を救うために戦うという王道展開が最後まで。
エンディングも選んだパートナーとの結末以外は共通で、ハッピーエンド。裏切る仲間もいません。エクセラちゃんが裏切られてたけどね。
いいんじゃないかと。少なくとも悪いとは思わない。
ただしエクセラとジーナスが初期から仲間になるリフレインモードに関しては、もっとしっかりやってほしかった。アナザーストーリー的に手直しするべきだったと思う。それをせずして新モードとかいうのは少しおかしい。
前回も書いたようにオマケシナリオのすべてが「グリモアールの歪みの仕業だ!」となるのと子供の時にオルゴールをくれたのが選んだヒロインだった、という顛末に関してはもうちょっと捻ってほしかった。
以前も書いた通りオリジナルとリフレインモードとの違いはエクセラとジーナスが戦闘・デート要員になるだけ。ストーリーには変化はないので、リフレインモードでプレイすることをお勧めします。
キャラクター。
メインキャラクターたちは美少女&イケメン。ただしこの絵師さんはそれしか描けないのではないかという疑惑。この人が書くおっさんおばはんとか見てみたいんですけどね。
キャラクターの個性もわかりやすくなっていて、竜フェチ、元気で真面目な王女、お姉さんぶる、世間知らず、兄貴分な相棒、ホモシスコン、保護者、裏切られた王女といい感じのメンツがそろっている。
たぶん、メインキャラ以外は別のキャラクターデザインの人がやっていると思う。
サブキャラクターのデザインも割と好き。ただし宿屋の女主人のエマさん。穏やかなキャラクターなのですが、彼女の目が笑っていないように見えて怖い。エマさんが一番苦手なキャラクター。
サブクエスト。
徹底的にお使い。アレもってこい、アイツを倒してこい系。
この手のゲームのサブクエストがお使いになるのはもうしょうがないのだけど、そのお使いの中にちょっとしたストーリーを入れるとかできなかったのか。
一応、子供が元気のなくなった犬のためにアレコレ薬草やらを所望してくる連続クエストはあるのだけど、そういうのをもうちょっとうまくやってほしかった。
探索・移動・天候。
ワールドマップの探索は常にマルガの街から徒歩でのスタートになる。
どこかのマップに転移する…などというファストトラベル要素は無し。一応、街への帰りはルーラアイテムがあるのですが。
この徒歩移動がけっこう手間。
マップには天候があって、特定の天候でないと採取できないアイテムや登場しないモンスターがいる。それはいいのだけど。霧や砂嵐などはほんとに画面が見えないくらいの悪天候になるので大変だった。
ストーリー進行に合わせて敵の配置・レベルが変化する。問題はホブゴブリンが配置されていたところが進行に合わせてマスクドゴブリンに変わってしまい、ホブゴブリンを討伐するサブクエストができなくなってしまったこと。一応、グリモアールのシジルでゴブリン系の敵を出したりすればクリアは可能なんだろうけど。
チューニング。
武器のカスタマイズで、いろいろと特殊な効果を持っているチューニングが徐々に追加されていくのですが。
そういうのをとっかえひっかえするよりも、一つのチューニングをレベル30まで極めた方が強い気がする。
チューニングのレベルあげもそれなりに大変なのでなおさら。
私は最初からあるやつをずっとセットしていました。
スキル。
スキルを武器にはめ込んで特殊な効果を発揮する。キャラクターそのものが覚えるのではなく、あくまでも武器にセットするもの。
これもいろいろある。基本的に錬金術で錬成したり、グリモアールなどの報酬で手に入れる。
アイテムスティールとイメージトレーニング(戦闘に未参加でも経験値が入る)が鉄板。あとはキャラクター独自のフォースを強化するものをつけとくといいかも。
セットできるスキルの数はチューニングの種類により違ってくる。でも初期のチューニングでも最初から3個くらいはセットできるし、レベルがあがると4個とか5個に拡張されるので問題はあまりない。
フォース。
他のゲームでいうスキル…と書くとこんがらがるな。つまり戦闘中に使える技や魔法のこと。
四枠セットできる。テイルズみたいにね。四枠すべてに同じフォースをセットすることも可能。
後衛系のキャラは回復系と攻撃魔法系を、前衛系は攻撃技や自己回復技なんかをつけとくといい。
キリカが覚える回復魔法で全体回復・全体蘇生・全体状態異常回復というとんでもないのがある。回復はキリカにおまかせ。…たまに味方見殺しにするけど…。
物理攻撃を完全にブロックする敵もいるので、魔法攻撃のセットも忘れずに。
フォースを信じろ。
B。A.N.D
いろいろな効果を発揮する音楽を戦闘中に演奏する。センターにしたキャラと楽曲の組み合わせにより、いろいろと便利な効果が発動する。
これも便利なので積極的に使っていくべき。特にボス戦。
前半では煌竜の暴走解除や抑止にも使える。
後半ではB。A.N.Dの〆にDユニゾンという攻撃が追加になる。が、これどのキャラクターがセンターでも基本演出が一緒。テイルズの秘奥義みたいに演出にもうちょっと力入れられなかったものか。
キズナダイアグラム。
キャラクターのパーソナリティを設定することにより、キャラクター同士につながりを持たせ戦闘中にレゾナンスという共鳴効果を発揮することができる。
最後までよくわからなかったけど、これの設定で連携攻撃したりパートナーヒールが発揮したりするので、わからなくても適当に繋げておくべき。
ナイトイベント。
仲間キャラクターとの夜の会話。選択肢がある時も。
男キャラの時はけっこうイベントスキップした。選択肢で止まるけど。
デートイベント。
デートスポットが少ない。いつも同じ場所。マルガの街が地味なせいかもしれないけど。というか、マルガだけではなく、もう一か所くらい街とか村が欲しかった。
戦闘。
ドラゴンに変身して殴る。これが鉄板。ドラゴンは状態異常にもかからないし。
ただし変身中はアイテムなどが使えない。
変身中は徐々にMPが減っていくけど、コンビアタック発動でHPMPが5%回復するスキルをユーマにつけていたらMPには困らなかった。
ドラゴン第二形態は常時ふわふわホバリングしてて扱いにくさを感じた。
即死級の攻撃力を持つボスもいて殴るだけでは済まない敵も多い。敵のAIも割と賢く、回復役のキリカを執拗に追い回したりする。回復ヘイトが高いのかな。
状態異常で一番苦しいのは混乱。混乱した仲間の攻撃力がやばい。
ドラゴン以外では基本は通常攻撃→ブレイクアタック→フォースという流れの連携をしろ、というチュートリアルがあるのですが。フォースは溜め・詠唱時間があるものが多く、その間にコンボが切れたりする。フォースは使い時を考えることが重要。
グリモアール。
使用したシジルによって様々な種類の敵と遭遇できるというランダムダンジョン。
いままで戦ってきたボスとの再戦も可能。
それはいいんだけど。
各グリモアールダンジョンのメイン報酬のアイテムは何回やっても出ませんでした。ドロップ率低すぎ。
チューニング集めもドロップ率が低くて難儀した。繰り返し楽しめるダンジョン…というほどのものではないので、しんどかった。
例によって重箱の隅をつついているわけですが、総合的に見てそれなりに楽しめました。
悪くなかったですよ。
王道・純然たるハッピーエンドなのは最近のRPGでは貴重だし、そういうの好きなので。
逆にストーリーに一ひねりが欲しいプレイヤーには物足りないかもしれません。
戦闘もそこまで凝ったものではないので、戦闘にこだわりがある方には物足り以下略。
プレイ時間はオリジナルモード4章までで15時間+リフレインモードクリア&クリア後イベントで35時間。合計50時間くらいやってましたね。
トロコンとかやらず、リフレインモードのみでプレイすれば27~30時間くらいで終わると思います。