ゲーム版感想
jikaseimiso.hatenablog.com
原作ゲームであるカリギュラ オーバードーズもクリアしたしカリギュラのTVアニメ版を視聴してみることにした。
ニコニコ動画のdアニメチャンネルで全話視聴できたので、それで。ただしニコニコは通常のアニメチャンネルもあるので、dアニメのほうはそんなに繁盛しておらず、コメントも少ない寂しい動画になっています。
で、感想。
ゲームが原作で基本のストーリーは変えようがないという中で、いろいろと構成を変えることによってゲーム既プレイ者も興味深く視聴できるようになっていた。
ゲームと違う部分を列挙してみる。
・帰宅部の元になるチームが結成されていない。アニメでは佐竹とアリアのみで3~6話で仲間が徐々に合流。鍵介は7話。ゲーム版では佐竹や琴乃、美笛は初期メンバーで最初からいる。鍵介も序盤で加入。
・お茶会参加は美笛と鳴子。スイートP編は戦闘無し。
・少年ドール編も戦闘描写ほぼ無し。
・琴乃は半分デジヘッド化していた。琴乃のストーリーでアイツは登場しない。
・カタルシスエフェクトの覚醒の順序も変更。アニメでは佐竹が初期から → 5話最後で琴乃 → 6話で他のメンバー → 6話最後で主人公 → 鍵介はなんと11話。ゲームでは主人公が最初。佐竹、琴乃…の順。
・覚醒の順序の件で5話終盤まで戦えるのが佐竹のみ。その為、戦闘シーンそのものが少ない。ゲームだとすごいペースで戦闘させられるのだけど。
・鍋回。ゲーム版にはない。が、敵側の動向とかの描写もあり良かったかと。
・佐竹のリボルバーが銃というより完全にキャノン砲。
・メインメンバーのトラウマ話(ゲームでいうキャラクターエピソード)は前半は抑え目で、視聴者に対して「これくらい材料だしたんだから察しろ、な?」みたいな表現。だけど10話の主人公不在のシーンでほぼ全員が自分の事情を告白してしまう。
・水口茉莉絵の登場シーンが大幅増。準レギュラー化。ゲーム版では出番は少ないので、再登場時に「誰?」ってなる人もいるかも。
・少年ドールのイケメン化。ゲーム版では引き籠りボトラーの超ネガティブ人間。
・主人公とウィキッドは戦わない。ゲーム版ではウィキッドはタイマンで一度負ける(笑)
・ソーンがおそらく生存。
・VITA版準拠なのでオーバードーズの新キャラは出てこない。出てたら1クールじゃ足りない。
・主人公が一度自力で現実世界に戻る。
・主人公=プレイヤーではないので、主人公に大幅に設定追加。心理学の知識が豊富だったりμと既知であったりといろいろ。
・ラストシーンの足グキ。
1クールなのでかなり描写が削られている。仲間も楽士も。それでもメインとなるμについてはしっかりとやっていたのは良かった。
メビウスの設定なども説明不足。μの歌で生徒の浸食率があがるとか現実の身体がどうなっているのかとか。
興味が出たならゲームで詳しいことを楽しんでね、という販促の役目はしっかりと果たしてはいた。
ただし原作はバトルが多いのにアニメではバトルシーンが非常に少ないのでそこはもったいなかった気がする。オープニングアニメなんかはすごいバトルものっぽいのに。
お茶会と図書館はバトルしたほうが良かった。あそこで視聴を打ち切った人も多かったのではないかと。峯沢がサラっと合流してたけど面識ないはずの美笛や鼓太郎はどう思ったんだろうな(笑)
オープニングソングは好きですね。買いました。最初なんて歌ってるのかわからない部分がおおかったけど。
μの楽曲のアレンジはだいたい良かった。
声優陣の演技も良かった。μが特に、可愛かったり怖かったり。
ところどころで作画が微妙な部分があったけど、総合的には良かったと思う。
キャラクターが多い中でなんとか1クールに抑え、ゲームの販促用の内容に作ったのは評価したい。
でもゲーム版の感想と同じで、あまり人にすすめられる感じの作品ではない。ゲーム既プレイ者向けっぽい。