気ままにゲームプレイ日記

いろんなゲームをプレイしてみた系の雑記

カリギュラ 感想

 PS VITAのソフト、カリギュラをクリア。
 ジャンルは学園ジュブナイルRPG系…アトラスのペルソナシリーズとかに近いイメージのゲームです。学園というか、仮想世界の中からの脱出を目指すお話なんですけどね。
 販売メーカーはクソゲーメーカーとして名をはせたフリュー。

 つい昨日、最新アップデートが行われたようなのですが、実はクリアしたのは少し前のことになるので最新アップデート適用前の感想になります。428の感想を先にあげたかったのです。
 少し先の未来を見通して戦い方を選ぶ戦闘システムや、メインキャラクターに有望株の新人声優を起用したり、戦闘シーンで流れるボーカル曲に力を入れたり、6月発売のゲームで10月にもアップデートしたりと、かなり力を入れている作品。
 なのですが、実は発売前にステマまがいの宣伝をしていたようでそこでケチをつけてしまっています。
 ここまで力を入れて制作してステマまがいのことをしてでも売りたいというのは、フリューとしてはこのカリギュラに社運を託していたのかもしれません。
 そういう作品だけあって、少なくてもクソゲーではありませんでした。
 良作だったとも言えませんけど、個人的に100点満点で55点くらいで、普通レベルのゲームではあったな、という感想です。

 上でざっくり「仮想世界の中から脱出するゲーム」と書きました。
 現実世界で心に傷を負ってしまい疲れてしまった人間が、μ(ミュー)という人工知能の歌声を聴くことによってこの仮想世界メビウスに連れてこられるということです。
 もともとは現実の疲れを仮想世界でちょっと癒そうぜ、という感じで作られた世界らしいのだけど、μが暴走して連れてきた人間から自我を奪い居心地のいい仮想世界にそのまま閉じ込めてしまうという世界に改変。μはそれをよかれとしてやっているのでたちが悪い。
 居心地がいい世界という事で、どんな人間も仮想世界に来ると若さの絶頂期ともいえる高校生の姿になってしまうようです。
 ふとしたきっかけで自我を取り戻した主人公たち"帰宅部"は、辛くてもいいから現実世界に帰りたいと思うようになり、仮想世界からの脱出を目指してμの居場所を探し始める…。というお話。
 自我を取り戻していても都合のいい仮想世界に浸りたいという人間もいて、彼らはμを都合よく操って主人公たちと対立。戦いが始まります。

 戦闘に関して。
 イマジナリーチェインという仕様でちょっと先の未来が見えるので、主人公たちが選んだ行動が成功するのか失敗するのか、大体の結果が予想イメージとして表示されます。
 それによって敵の攻撃を先読みし、いったん敵の攻撃範囲内から出てやり過ごしてから総攻撃をかける、という流れで進んでいきます。
 パーティ編成によっては、敵を浮かせてから空中で追撃をかけまくったりといろいろと戦略を考えての立ち回りが重要になります。ダウンした敵への追撃も、当たる技と当たらない技もあるのでそういうのも考えないと。
 うまくハマれば一方的に敵をボコボコにし、派生技が発生しコンボが繋がり一気に倒す…という爽快なバトルになります。
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 が、下手をすればグダグダに戦闘が長引いて残念な結果に終わったりもします。
 斬新でいいアイデアだと思うのですが、うまく立ち回らないと格下相手でもグダグダになるので、いちいち敵の攻撃予測を確認して…となるので、一つ一つの戦闘が間延びしたものになる。ダメージなどでスキルが止められると連続行動で予定済みのスキルの分のSPもカットされて行動終了になる。
 主人公のHPが0になると仲間が生きていようが問答無用でゲームオーバーになるので、主人公ゲーともいえる。これはフリューが以前出したRPG「エクステトラ」も同じだった。
 戦闘からの逃走が失敗しまくる。特に格上。
 まとめると上手くいくと爽快、グダると非常につまらなくなるという両極端な戦闘モードでした。

 フィールド。
 シンボルエンカウントの作品。
 なのですが、基本的に狭い通路に敵がぎっしりいることが多くて敵を避けるのが手間。戦闘は上手くいくと爽快と書きましたが、一戦一戦が間延びするのでなるべくなら戦いたくない。だけど狭い通路には敵シンボルがぎっしりと歩いている。
 戦闘に入るとそのままその場所でのバトルになるので、狭い通路だと空間が狭くて窮屈に感じた。戦闘中はカメラがすさまじい勢いで暴走するし(苦笑)
 で、思い出したけど、これテイルズ オブ ゼスティリアもこうだったんですよね。ゼスティリアも狭いところに敵がぎっしりといて面倒だった。
 当然、すべての敵が絡んでくるわけではないのですが、絡んでくるのと素通りしていく敵の区別がよくわからない。
 他に、敵のシンボル以外でも仮想世界の浸食率?が高い生徒も敵対して絡んでくる。浸食率高い生徒も敵シンボルにしちゃえばいいのに。
 あとはフィールドはやたらと広いです。セーブポイントが多めに配置されてるのはいいんですけどね。
 最初のフィールドである学校は一般生徒とかも多く歩いているのですが、次のショッピングセンターに入ってからは敵シンボルが多くなる。
 後半のダンジョンはとにかく、敵、敵、敵の配置で、うざいくらいに敵シンボルが配置されていて正直うんざりした。
 高レベルの敵がところどころに配置されていて、近寄ると「高レベルの敵がいる」と警告が表示されるのは良かった。…というか、この高レベル敵ってボスキャラよりもはるかにつよいんですけど…。
 NMという扱いの敵もいて、大体これが宝箱と連動している。倒すと封印されている宝箱が開くというシステム。上で書いた高レベル敵がそのカギになっていることが多くて、開けられない宝箱が多かった。おそらく2周目プレイの要素なんだろうけど、宝箱がやたらとロックされていて途中から探索してても白けた。
 ※敵シンボルの数は昨日のアップデートで調整された模様。

 キャラクターごとのストーリー。
 メインストーリー以外にも仲が良くなったパーティメンバーとのストーリーもあり。
 これは選択肢で先に進んでいくもので、仲間たちの悩み解決がメイン。メインストーリー内では見られなかったキャラクターの内情や心の傷、それを割り切って成長するお話になっています。
 キャラの掘り下げですね。それはいいのだけど、親密度で発生するのであまり使わないキャラはまったく内情がわからないまま終了しました。
 クリアしたのは佐竹、柏葉さん、神楽の3人だけ。
 他のキャラは…鼓太郎がイジメられていた? とか美笛が肥満だったとかそれくらいしかわからなかった。
 仲間のキャラ以外にも、学園の生徒と仲良くなることでパーティに加えて戦ったりということもできるのですが。とてもそこまで手が回らなかったので、NPCはほぼ放置しました。
 NPCキャラが500人くらいいて、学級ごとになんか裏のストーリーみたいなのがあるっぽいのですが、そこまでやれない。そこまでやりこむほど楽しいわけでもなかったので。
 NPCとの会話イベントも「テストが難しい」とか「ちょっと相談なんだけど」とかそういう話をサクっとして終了する。そればっかりなんで、やる気になれなかった。

 音楽は良かった。
 でもフィールドのBGMが戦闘時にそのままスライドしてボーカルがつくので、フィールドにいるあいだほぼひっきりなしにその曲を聴くことになり飽きてくる。
 いい曲なんですけどね。
 戦闘曲もスイートP以外の曲は好きでした。

 他。
 やれることが少ない。
 メインストーリーでのフィールド探索、戦闘、ストーリーが進むことによるイベント、キャラ毎のサブイベント、学級ごとのストーリー…それくらい。
 ストーリーだけ進行してると次から次へと敵シンボルが満載のフィールドを攻略していくことになるので疲れてくる。
 もうちょっとなにか面白そうな要素とかイベントとか入れられなかったんだろうかと。



 総合して。
 戦闘システムはまあ良かった。
 ストーリー、BGMも良かったんだけど、探索と戦闘ばっかりしていてすぐに飽きてしまいました。
 個人的に主人公は佐竹(声・武内駿輔。個人的に竹Pと呼んでいる)にしたほうが良かったと思った。
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 主人公=プレイヤーよりも、佐竹の抱えた重大な傷についてのほうがグッとくるお話だったので。
 一周クリアしたけど、通常難易度ではラスボスも弱かった。そこらへんにいる強敵の方がつよいくらい。
 メーカーさんの挑戦は評価したいし、決してクソゲーでもないんですが、中盤に入ったくらいでもう飽きてしまっていてクリアまでモチベーション保つのが大変でした。
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 以下、メインヒロイン?なポジションのキャラクター、柏葉琴乃さん特集。


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 開幕おぱんつ!

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 敵の勘違いしているお嬢様キャラに浴びせかける罵声!

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 子持ちの23歳ですが私は好きですよ、琴乃さん。

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 たっくんは息子の名前。

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 キャラエピソードをクリアしたら運命の人になった(笑) 現実世界に戻ったららぶちゅっちゅするの?

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 EDの一コマ。子連れの女性が琴乃さんだと思われる。琴乃さんは容姿にコンプレックスなさそうなので、メビウスでも同じ姿っぽいので。
 真ん中のはおそらく就活中の竹P(佐竹)


 2018年PS4 カリギュラ オーバードーズ感想
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