気ままにゲームプレイ日記

いろんなゲームをプレイしてみた系の雑記

英雄伝説 創の軌跡 【11】

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jikaseimiso.hatenablog.com

 英雄伝説 創の軌跡クリア感想。これにて創の軌跡の話は完了。
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 100点満点で65点…と言いたいところだけど、ビーチDEバカンスが良かったんで甘く70点というところで。
 ストーリーの感想に関してはあまりいい話をしないので注意。当然のようにストーリーの核心にせまるようなネタバレもしません。

 全体的な雑感を列挙していくと。
 ・ストーリーそのものは短め。
 ・サブストーリーはいろいろなキャラの補完がされていて好感触。その分、シリーズ恒例の豊富なサブクエストや絆イベントは消滅。
 ・ミニゲームは微妙な出来だけど、ミニゲームとしてはこんな感じでいいと思った。
 ・何度でも楽しめる真・夢幻回廊。ただし難点もあり。
 ・戦闘はアーツ(魔法)が強力。高難易度に加え、敵のレベル+50+100などでドMプレイヤーにもやりごたえはある。
 ・つまらないラストの騎神戦。
 ・ストーリーにも関係するけど一部キャラクターが空気。
 ・閃ⅢⅣからの流用が多くキャラモデルやグラフィックの進化はほぼ感じられず。鉄機隊や西風がプレイアブルから除外。
 ・新キャラは良かった。

 このうちミニゲーム、騎神戦、サブストーリーに関しては前回までで書いたので今回は省略。
 ストーリー、戦闘、真・夢幻回廊、キャラクターについてを書いて創の軌跡の話は終わりにします。

 個人的な感想のまとめを先に書くけど、メインストーリーは微妙だった。
 シリーズのお祭り作品として、もっとプレイアブルキャラを増やして謎のダンジョンでわちゃわちゃするゲームだけで良かったような気さえする。
 次回作へつながる部分もノベル形式だけどやったので、まあいいんじゃないかと。
 次回作は完全に新しい舞台になりキャラも街もフィールドも一新されるであろうから、開発に時間がかかるのは明らか。
 その合間に流用できる素材でつなぎの作品を作った、というのがこの創の軌跡なんだと思っています。
 創はいろいろ残念な部分あったのですが、その分次の作品は真新しさが多くシリーズ完結に向けてストーリーも動き出すはずなので、次回作に期待しておきます。


 メインストーリー。
 三ルートが交錯していくという内容で、流れぶった切って別の主人公のルートに行かなきゃならない場面が多々ありそこで少し困惑した。いきなり場面が大きく変わるんで。

 三ルート・三人の話をかいつまんでいくと。
 ロイドルートはクロスベル独立へ向けて新たな壁に立ち向かっていく話。
 リィンルート。このストーリーは閃の軌跡の延長戦…とみせかけてほぼリィンのストーリー。
 ルーファスルートは今作の黒幕に迫るストーリーかつ、閃Ⅳの出来事を引きずる者たちへの後始末の話でもある。

 ぶっちゃけリィンルートがいらなかった。
 ↑で閃の軌跡ではなくリィンのストーリーだと書いた。
 閃の軌跡はリィンだけではなくⅦ組やエレボニア帝国の話だと思っているので。Ⅶ組メンバーが抱えていた問題…たとえばアリサなら母や父やシャロンとの問題、ラウラなら父や鋼の聖女に武力で追いつきたい、などなどキャラクターごとにいろいろあったんだけど、閃Ⅳまでで大体そういうのが解決しちゃっている。解決しちゃってるからⅦ組キャラはほぼメインストーリーには絡んでこない。リィンを助けるために戦う仲間ってだけ。
 だからこれは閃の軌跡の延長戦ではなくリィンのストーリーの延長戦だと感じた。
 その延長戦の内容を書くとネタバレになるので書かないけど、最後までやってやっぱりこの話いらんでしょ、って。
 私の中では閃の軌跡はⅣで綺麗に完結していて、ハッピーエンドで良かった。いい結末だ。ってなってたんですよ。
 それが終盤のアレだから。閃Ⅳで必ず一度は見せられるハッピーではないほうのエンディングをわざわざ引っ張り出してきて。この話いらんでしょ、って。閃Ⅳまでリィンたちが苦しんで頑張ってただひたすらに前に進んで迎えた穏やかな結末はなんだったんだっちゅー話よ。
 閃四作までやってて、まだやり残しをぶっこんでくるのはストーリー構成の実力不足ではないかと。
 例えで悪いんだけど、きれいに完結したといわれている漫画・鬼滅の刃で、いきなり実は黒幕が生きていたとかいう続編が始まったら噴飯物でしょ。そんな違和感のあるストーリーだったよ。まあ、私は鬼滅の刃知らないんだけどさ。そんな感じのリィン編だった。
 リィンで良かったのはオズボンの思い出を振り返るサブストーリーのほうかな。閃キャラはそういうちょっとした後日談的なサブストーリーでの登場と活躍だけで良かったような気がしてならない。延長戦ではなく。
 閃の軌跡のキャラを出したいのはわかるけど、もっと別の出し方のほうが良かった。そう思った次第。アリサとマキアスとトワがクロスベルから戻ってこれないからⅦ組で助けに行くよ。ロイドたちが困ってるから助けに行く、程度のものでも良かったんじゃないの?

 ちなみに今作では空の軌跡の主人公であるエステルとヨシュアも出てきますが。
 彼女たちのお話も空SCで完結。やり残しは3rdで消化。ハーメル関係も閃Ⅳで延長戦を終わらせているので、ストーリー上では完全に空気でした。
 二人は遊撃士という立場だから登場する必要性はあったと思うけど。
 ブライト一家のサブストーリーは良かった。

 ロイドルートはロイドを中心としながらも、支援課メンバーそれぞれでそれなりに見せ場があって良かったと思う。
 零・碧のサブキャラクターも大事にされていたし。ハロルドさん(レンの実の父)なんかはⅦ組の一部のキャラクターよりもストーリー上で活躍していたくらい。
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 ストーリーの中心がクロスベルなので、それは当然なのかもしれないですけどね。

 ルーファスルート。閃Ⅳでの聖女不意打ちで数多のプレイヤーから忌み嫌われたであろうルーファスが挽回するストーリー。
 これもおおむね良かった。
 ただ「3と9」を読んでね、じゃなくてすーちゃんなーちゃんの背景をもっと本編でやるべきだったとは思う。リィンルートよりこっちに力入れるべきだったのでは?
 父親の所業と合わせてアルバレア家は取り潰しくらいそうな感じ。

 今後のシリーズ展開として危惧していたシミュラクラの件だけど、秘密のサブイベントでノバルティス博士がなんらかの妨害にあったため、おそらく今後は出てこないと思われる。

 ロイドとルーファスは良かったけど、結局はリィンのアレがストーリーの大きな要素になっているので、そこでメインストーリーに関しては個人的にはあまり良くは思わなかった、という感想です。
 初回感想で、ここまでの軌跡シリーズファンのために過去のシリーズキャラ出しまくってのファンサービス的なサイドストーリーみたいな雰囲気に徹する作品なのかもしれないという予感が。
 などと書いたのだけど、むしろそっちのほうが良かったかもしれない。サイドストーリーのオムニバス形式で良かった気がする。


 真・夢幻回廊。
 これにもストーリーがありまして。
 これはアルティナとキーアが主人公格になるのかな。
 階層のボス戦を進んでいくたびにイベントが進んでいくんですけど。
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 私は幸いなことにアルティナを攻略メンバーに入れていたのでこのシーンが見れたんですけど、アルティナ入れてない場合どういうイベントになったんでしょうね…。ミリアム入れてたらまた変わったんでしょうか?
 ラスボスがアレだったんで、やっぱり創の軌跡は零・碧の完結編の意味合いが強かったのかな、と感じました。

 特殊な編成による特殊な戦闘後会話とか面白いものがいくつかあった。それ以外にも、キャラクター同士の掛け合いが豊富。
 試練の扉もなかなか歯ごたえがあるバトルがあって良かった。メンバー・レベル縛りが手間な部分もありますけどね。
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 マクバーンVSマクバーン! これは熱い!熱すぎる!!
 プレイアブルキャラが多いのですが、経験値を得られる雫アイテムがポロポロと手に入るのであまり使わないキャラも手軽にレベルアップできたのもいい仕様。

 難点は階層ごとに敵が代わり映えしないことかな。
 基本的に同じ階層では同じ敵が出てくるので、何度も攻略してくると新鮮味が薄れてくる。
 


 戦闘。
 新要素のヴァリアントレイジでBPを貯めてオーダー、ゼロクラフトをSブレイクでとっていくというやり方で大体は勝てる。
 今作はアーツが強く、最上位の攻撃アーツも割と早い段階から使うことも可能なので、困ったなら弱点属性のアーツぶっぱすればよい。ブーストアーツでさらにダメージは加速する。
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 真・夢幻回廊でレベルあげても良いし、そのついでに有効なアクセサリや装備がポロポロ手に入る。
 このゲームは状態異常が危険かつめんどくさいので、対策できるアクセサリが必須ともいえる。グラールロケット(全状態異常無効)は入手しやすいし、マスタークォーツ・タリスマンも便利。
 オーダーは優秀なものが多いし、マスタークォーツもいろいろあるし、戦闘はそこまで苦戦しない。シリーズの中ではかなり楽な方になるんじゃないかと。
 状態異常対策や回避盾や、様々な要素に慣れると戦闘はぬるゲー化する。
 キャラによって性能差はあれど、扱いにくいと感じるキャラでもマスタークォーツやサブマスターを変えてみると有能になったりするしね。困ったらアーツぶっぱ以下略。
 やりごたえを求めるなら難易度アビスで敵レベル+100にするとよい。…そこまで上げると戦法とかが固定化されて微妙かもしれないけどね。
 戦い方やクォーツ編成など色々考えつつ、楽しんでいける戦闘になっています。


 キャラクター毎の簡略な雑感。
 メインストーリー・夢幻回廊ストーリーで活躍した具合により名前の後ろに◎〇△×の記号付き。
 サブストーリーで見せ場があるキャラにはその旨記述。

 クロスベル組
 ロイド ◎ 主人公。ストーリー上ではよく頑張った。戦闘ではあんまり使わなかったけど。バニハで敵の行動をズラす係。
 エリィ 〇 巨乳ヒロイン。随所で出番有り。再会時にいきなりロイドに抱き着くメインヒロイン。
 ティオ 〇 貧乳ヒロイン。随所で出番有り。
 ランディ 〇 再登場遅めながら、マインツでのイベントやミレイユ関連などが印象的。
 ノエル 〇 RF工場でのロイド救出などの活躍有り。尻キャラ化。サブイベントではワジとヴァルドをノックアウト。
 ワジ 〇 随所で出番があるものの、目立った活躍はなかったような印象。なんか忘れてるかも。
 リーシャ ◎ イリア関連で大活躍。アルカンシェルのスターの実力を見せつけてくれた。
 アリオス 〇 偽物含めて存在感は抜群。
 キーア ◎ 端末を操作するイベントなどでは頑張ってる。真・夢幻回廊のメインの一人。

 リベール組
 エステル × 戦闘要員。序盤でイチャイチャしてたのは記憶に残っている。
 ヨシュア × 戦闘要員。
 ティータ △ 例によってアガットとの絡みのほか、母親のエリカが登場するためその関係で目立っていた。
 アガット △ ティータと同じ。エリカのアガットに対する仕打ちがギャグだとしてもあまり好きではない。
 レン 〇 ルーファス側での活躍、今作のキーマンの一人であるノバルティス博士とのシーンで存在感があった。

 トールズⅦ組
 リィン ◎ 戦闘でも大活躍する主人公。ストーリーの核の一人。
 アリサ △ 実は×表記にするか迷うくらい印象薄い。閃Ⅲから公式の推しヒロインはアルティナになったためそっち方面での優遇もなかった。
 エマ 〇 転移術とかそういうので活躍するキーパーソン。
 ラウラ × 戦闘要員。
 フィー × 戦闘要員。ガルシアとイベントあるかとおもったら「団長のことを話した」で終わった。
 ミリアム △ アークス盗まれた。
 サラ △ ノルド編でちょこちょこ頑張っていた。
 エリオット × 戦闘要員。
 ガイウス △ ノルド編の案内人。
 ユーシス 〇 ルーファス関連でちょこちょこ出番有り。
 マキアス △ メインストーリーではクロスベル側でちょっとだけ活躍。彼の本領はサブストーリー。
 クロウ 〇 蒼の起動者で元≪C≫ それなりに活躍。
 トワ △ アリサ同様優遇補正がなくなった。彼女も本領はサブストーリー。
 ユウナ 〇 クロスベル関係でいろいろ序盤から出番有り。声優の身に何かあったのではと心配するくらい今作の音声がやばい。
 クルト 〇 マテウス戦他、ノルド編ではシュピーゲルで活躍。クルシアさん。
 アルティナ ◎ 真・夢幻回廊では主人公。ほか、キーアやラピスとの絡みもあり。
 アッシュ △ クレア戦での活躍。本領は学祭のサブストーリー。
 ミュゼ △ 指し手としての能力を見せることはあった。

 ピクニック隊
 ルーファス ◎ 主人公。仲間ができたよ!
 ラピス ◎ メインヒロイン。かわいい。
 スウィン 〇 ピクニック隊の中では印象が薄いものの常識人目線で頑張っていた。
 ナーディア 〇 陽気にふるまいラピスをいじったりするが、時折闇の深さを見せる。

 ゲスト組
 デュバリィ 〇 チョロい。やっぱりルーファスの絡め手にやられて敗北。
 クレア 〇 序盤でいろいろあったのち空気化。しかし元鉄血の子供として終盤頑張る。
 レクター 〇 メインストーリー、サブストーリー両方でそこそこの見せ場あり。レベルアアアアアアアップ!(うるさい)
 エリゼ × 戦闘要員。
 セリーヌ × 戦闘要員。
 シャロン × 戦闘要員。

 非プレイアブルキャラ
 ダドリー △ なぜプレイアブルではないのか!! サブストーリーは必見。
 ツァイト 〇 転移能力で大活躍。都合のいい警察犬。
 シズク × かわいい要員。
 エオリア、リン、スコット △ 個別キャラモデルをもらえたクロスベルの遊撃士。イベントでちょこちょこ出てくる。
 ハロルド 〇 レンの実父。ちょこちょこ登場。ファルコムは力のないものが立ち上がるシーンが好きなので。
 アイネス、エンネア × プレイアブルから外された鉄機隊。イベントでちょっとだけ。あとまじかるアリサ。
 レオニダス、ゼノ × プレイアブルから外された西風。サブストーリーでちょっとだけ。
 マテウス 〇 初登場の雷神。リィンとの風呂イベントなど意外と優遇されている。そのあと終盤まで空気化するけど。
 ノバルティス博士 〇 結社の第六柱。観測するだけ? 嘘つけお前。お前えええ!!

 金の封印石
 オリビエ 〇 メインストーリーでも出番がある。オリビエ単騎はしんどいっす。
 シェラザード △ 出番はあるもののオリビエに比べて控えめ。妊娠したなら服装は考えるべき。へそピアスも…。
 アルフィン × 戦闘要員。水着要員。
 オーレリア 〇 ゲスト出演ではしゃぎまわる。シュピーゲルに乗っての活躍もあり。
 ヴィクター × 戦闘要員。キャラ表記は苗字のアルゼイド。諸事情で温泉には入れない。
 トヴァル × 戦闘要員。
 アンゼリカ × 戦闘要員。
 ジョルジュ × 戦闘要員。
 ローゼリア × 戦闘要員。
 ヴィータ △ 戦闘要員だけどちょこちょこ出番有り。キャラ表記は苗字のクロチルダ
 マクバーン △ あるシーンで存在感を出す。
 

 キャラクターについて簡単に列挙してきたけど、戦闘要員という表記のキャラはほとんどストーリーには絡んでこない。
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 これエンディングの一枚絵なんだけど、ここに描かれてるキャラしかほぼストーリーに絡まないと思ってもいい。エステルヨシュアは空の主人公だから描かれてるけど。アリサがいるのは謎。アリサよりユウナが入ってたほうが自然だと思う。
 金の封印石のキャラはほぼ真・夢幻回廊のみの登場なのでしょうがないのだけどね。
 真・夢幻回廊内では当然全キャラ使えますので、好きなキャラで編成してバトルを楽しむといいでしょう。メインストーリーでの活躍がないなら、戦闘で活躍させればええんや(やけっぱち)