気ままにゲームプレイ日記

いろんなゲームをプレイしてみた系の雑記

火吹き山の魔法使い(Switch版) 感想2(完)

 前回
jikaseimiso.hatenablog.com

 ↑の火吹き山の魔法使いの前回感想がこのブログの注目記事にあがってきている。
 現在Switchのセールになっているから(12/11まで40%オフ)なのですが、ちょうどいい機会なので2回目の感想をあげて終了にすることにします。
 といっても、また時間をあけてちょこちょこプレイするような気がします(笑) Switchはちょこちょこ遊ぶゲームにも向いてる感じ。

 ちょこちょこプレイしていたのですが、難しくてよくゲームオーバーになりました。
 ゲームブックコンピューターゲーム化ということで、戦闘なんかも厳密に管理され結構しんどいシチュエーションがあったりする。
f:id:jikaseimiso:20191204224103j:plain
 前回のリベンジは成功。バンパイアには木の杭だな!

 戦闘…一応、敵に行動パターンのようなものがあるのですが、それを見切るまでにダメージくらいまくったりする。
f:id:jikaseimiso:20191204220939j:plain
 行動パターン云々以前に敵の数が4、5体出てくる場面があると物量で押し切られがちになる。
 敵の攻撃とこちらの攻撃が重なるとダイス勝負になる。これはいいのですが、ダイス勝負に持ち込めるのはあくまで一体だけ。別の方向から別の敵に攻撃されたら完全に無防備でダメージを受けてしまう仕様。回避ロールとかはできない。…ロックされてるヒーローの中にはもしかしたらできるのもいるかもしれないけど、初期の四キャラは無理。
f:id:jikaseimiso:20191204220819j:plain
 基本的に囲まれたらオワタと思っていいです。囲まれないような位置取り、囲まれる前に敵の行動パターンを見切って少しでも数を減らすなどしないといけない。
 敵の行動パターンとしては、移動・攻撃する時はそっちの方向を向くというルールがある。移動するのか、攻撃するのかどっちなのか判断するのです。
 行動パターンになれればそこから完封することも可能ではある。ダイス勝負に関しては、悪い出目になりそうな時はAボタンでダイスを揺らして少しコントロールすることができる。でも数の暴力はやっぱりキツイわ…。
 基本的に弱い敵でも「一撃では倒せない」ので数の暴力はほんとうにキツイ(大事なことなので)
 後半の迷路状になっているマップでは、同じ場所を通過すると無限湧きする敵もいる。初見はマジかよって思った。

 ゲームブックなのでコンピューターゲームのように好きに通路を戻ったりできない。スルーした敵を「やっぱり倒したい」とか調べなかった扉を戻って調べたい、ベンチに戻ってセーブしたいとか思ってもできない。
 ザゴールの鍵を見つけた数だけクリア報酬が大きくなるので、いろいろ探索はしたいんだけど無理。
 最後の迷路はランダム迷路になっていて仕掛けとかの位置がランダムで変化するようになっている。
  
 ゲームブックでよくある、「即死選択肢」も当然のようにある。いわゆる「14へ行け」というやつ。これに出くわすと問答無用で即死なので厳しい。
f:id:jikaseimiso:20191204221339j:plain
 3回までは復活できるけど、最後にセーブしたベンチからなので思いもよらないところから戻されることもある。
 セーブに関してはもう少し柔軟にできなかったものか。
 ちなみにセーブのアイコンはフロッピーディスクである。懐かしい。今の若い子知ってるかね? フロッピー。原作が出た80年代でもまだフロッピーは主流じゃなかったような気がする。

 ヒーロー。
 ヒーローごとに武器やスキル、特性に違いがある。
 前回のヒーローは観察眼を持ってて、隠されたものに気がつきやすいという利点があった。
 別のヒーローでは運が良いとか泳ぎが得意とかそういうのもいた。そのかわり文字が読めないという欠点もあったり。
 それによって展開に少しずつ違いがある。文字が読めなきゃ呪文書とか手に入れてもどうにもならないし。
 ヒーローごとにサイドストーリー的なものもあり、そういうサブ目標のクリアを目指すなら順路や選択肢をただ覚えるだけではいかなくなり、飽きさせないような工夫になっている。…っていってもやっぱり繰り返すと飽きてくるけど…。 


 最初の四人のヒーローのうち3人が火吹き山で無残な死を遂げることになった。
 難しい。繰り返して少し飽きてきた。クリアしたい。
 どうしよう?



 そうだ、ズルをすればいいんだよ!



 ゲームブックによくあるズル。
 戦闘は全部勝ったことにすればいいんだよ!
 でもこれはコンピューターゲーム。そんなズルなんてあるの?



 ありまぁす!



 その名もフリーリードモード。
f:id:jikaseimiso:20191204221536j:plain
 文字通り自由に読むモード。
 このモードは敵に勝ったことにして進めることができるズルモード…まあゲームの機能だからズルとまでは言わない。チキンモード。
 これで攻略は楽勝だね!
 ただし、経験値に相当する「魂」は増加しない。この魂を持って帰らないと新しいヒーローはアンロックされない。
 ズルモードだけど一応戦闘することも可能。負ければ当然1デス。他、即死選択肢でも1デスするので完全に無敵なモードでもない。
 でもクリアできない人はこのモードで経路や罠、即死選択肢、無限湧きポイントをチェックしてリハーサルして挑むのもアリだと思う。

 というわけでクリアしました。いぇーい!
f:id:jikaseimiso:20191204221712j:plain
 ドラゴンも楽勝!
f:id:jikaseimiso:20191204221753j:plain
 ラスボスの魔法使いザゴールは戦闘云々以前に道中で拾ったアイテムで楽勝でした。おいおい瞬殺だよ。


 感想なんですけど。
 雰囲気がすごいいいんですよね、このゲーム。
f:id:jikaseimiso:20191204221938j:plain
 挿し絵も昔の洋ファンタジー系でいいし、グラフィックはこれまたボードゲーム風でいい雰囲気で。
 ただしロード時間が長い。タイトル画面に行くまでに1分近くかかるし、ゲーム中もロードが入るとフリーズしたのかと思うくらい数秒止まる。ここはもう少し何とかならなかったのかと。
 あとは日本語訳がごくまれに「ん?」って思うような訳があったりする。
 フリーリードで一回クリアしたわけなのですが、戦闘を飛ばすんじゃなくて戦闘を納得いくまでリトライさせてくれるようなズルモードの仕様だったらもっと良かったような気がする。ダメージ量によってはその時点で詰みに近づくので。

 個人的に好きなゲーム。
 だけど発売当初に購入した金額がたしか2980円の20%オフの2300円くらいかな? ちょっと内容に関して高めに感じた。
 いまのセールだと40%オフの1788円なので、この額なら普通にお勧めするけど、定価だとちょっとお勧めしにくい。そんな感じの作品。

 古い時代のD&Dとか指輪物語とかドラゴンランスとかの洋ファンタジーが好きな人には楽しめるんじゃないかな。当然、原作ゲームブックのファンにもね。