積みゲー消化!
昨年発売されたアクションRPG「よるのないくに」をようやくプレイ。
このゲームは現在(2016年9月)PSPlus会員はフリープレイで遊べるようになっています。興味がある方は…まあ、どうぞ…という感じかな。
今年、後継作の「よるのないくに2」が発売予定らしい。
プレイしてみた感じ。
100点満点で45点。ヤバイ!
ストーリーは「夜の君」なる妖魔のボスと「聖女」が戦って刺し違えた後の世界。
「夜の君」は封印されたけど、その血が世界に降り注いで夜には妖魔が徘徊する世界になってしまった。夜は危険で出歩けないため「よるのないくに」ってことらしいです。
その後は代々聖女の後継者が人身御供で「夜の君」を封印し続けて仮初の平和を得ていた。
主人公アーナスは半分妖魔の血が混じった半妖。その力を活かして教皇庁のエージェントとして妖魔の残党を狩っていた。
アーナスへの新たな任務は次の「聖女」に選ばれた親友・リュリーティスの護衛。
聖女とはつまり生贄。アーナスは彼女を生贄にして世界を守るのか? それとも世界よりもリュリーティスを選ぶのか?
といった感じにお話が進みます。
ただし、ストーリーはあまり考えなくてもいいです。
世界観や人物、用語の解説が甘く、情報不足なためひどく理解しにくくなっているのです。
登場人物の新しい発言とかで「あれ? これって前の説明と少し違ってね? 俺の解釈がおかしいのか?」と頻繁に疑問符が飛び交います。その為、足りない情報や世界観を自分の勝手な妄想で補う事すらできませんでした。
このゲームのストーリーや世界観はあのテイルズオブゼスティリア以上にガバガバな感じ。
そもそもゲームの舞台がちょっとした島の内部で終わってしまう。昼行動で一般人がどう生活してるかは多少語られるけど、それで世界がヤバイとか言われても…。
世界観がガバガバでも肝心なのはアーナスとリュリーティスの関係だ! 主人公とヒロインの愛の…まあ絆のお話なんだからそこさえしっかりしてくれればギリギリ問題ない!
と思っていたのですが、肝心要の二人の絆に関しても、正直スッカスカで説明不足、描写不足。ダンスとかしてる場合じゃなくて、もっと二人が仲良くなったきっかけとかさ…。最初から相思相愛なのはわかったけど、そこに至るまでのお話がほとんど出ないので感情移入がまったくできない。
一応サウンドノベル的な無料DLCでちょっと補完されますけどなぜDLC? なぜ本編でやらないのか。
親友と世界を天秤にかける、というのを重要っぽく宣伝しているゲームなのですが、天秤の両方の皿が情報不足でよくわからないことになっており、プレイヤーは天秤にかけようがないという困ったことになる。
アーナス自体は天秤どころか、最初から親友に傾いているので世界なんてほんとにどうでもいいストーリーなのかもしれない。
アクション。
従魔を従えて敵の群れと戦うわけなのですが、アクション部分はそれほど真新しいものはなく。いままでのアクションRPGであったような要素を無難に盛り込んだ、という感じ。
武器の種類や従魔の種族などいろいろとあるのですが、基本的に雑魚は武器攻撃の連打で、大抵のボスは変身(半妖の力でいろんな形態に変身できる)して攻撃連打でゴリ押せる大味なバランス。無双している感じはあるけど。
従魔に指示をだせるのですが、雑魚は好きにやらせておけばそれなりに活躍してくれます。↑で書いた通り大味なバランスなので。
QTEは無いので安心。
サブクエスト。
お使い。この手のゲームだとサブクエストがお使い系・退治系になるのはもうしょうがないのかもしれない。
サブキャラ。
というかギャグキャラですが。どうにかならんかったのか、あれ。いちいち「ぐさっ!」「助手になって」とかを執拗なまでに繰り返す。
師兄だのアーナスを心配する存在とかもいるんですけど、ほとんどテキストでしか語られない。
開発費削減なのか、名前とグラフィックのあるキャラクターがほんとに少ない。
純正妖魔ちゃんかわいいけどいまいち出番少なかったな。
アイテムはいわゆるハクスラのような感じで、同じ名前のアイテムでも違う特殊効果がついていたりする。だからってやりこもうとは思わなかったですけどね。
良かった部分…。少ないですけど。
音楽は良かった。好きな曲も多かった。
ロード時間が短いのもとてもいい感じ。
ヒロインの好感度でEDが変化するゲームなのですが、クリア後はヒロインの好感度を自由に設定して別のEDを確認することができる。2周目遊びたくなるようなゲームではなかったので、こういう仕様はいいんじゃないかと。はぁ…(溜息)
もっとも良かったのはキャラクターデザインとそれを再現した3Dモデルが可愛いこと。
アーナスとリュリーティスは可愛い。
なによりおっぱいが…げふんげふん、お胸がよいね!
アーナスは普段の衣装は横乳!
夢世界ではほぼ下着でナイスバディを晒してくれます。
リュリーティスは巨乳! リュリーティスくらいのサイズが現実的で好きですね。あまりにデカいのは私は好きではないのよ。
ラスボスも力入ったデザインでした。
主人公とヒロインの見た目だけは力入ってます。
そして私のこのゲームの評価の7割はそこだったりします。
そこを頑張ってるからダメゲーとまでは言わない。
これで女の子がぶさくて胸もなかったらダメと言ってた可能性がある。
あ、一部の従魔もかわいいですよ。
近い時期に発売された似たジャンルの、東亰ザナドゥはアクションRPGでよくある要素をまとめてそれなりに面白く遊べる作品でしたが、よるのないくにはアクションRPGでよくある要素をまとめてるんだけど、普通に面白味が足りない作品になっていた…という感じでした。
私は安くなってから購入したけど、発売日に買った人はどんな気持ちなのかと。
こんな出来なので、後継作の2は完全に様子見。