龍が如く5をクリアしました。
100点満点で65点。
微妙な部分が多かったけど、シリーズの締めくくりとしては良かったのではないかと。
プレイしていて思ったのが、もうこのシリーズいいでしょ、ってことでした。進歩があまり見られないし、俳優起用や企業とのコラボレーションにも限界が見えた。
続編出すにしても主人公をもっと若いヤクザに交代するなどが必須。
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前回も書いたけど、喧嘩はそこそこ良かった。
基本的な部分は変わってないけど、キャラクター毎の特性が4よりも明確になった。
これも前回書いたけどヤクザ無双なので、もっと複数人を巻き込める技がほしかったな。
今作はボス戦まったく苦労せず。
待望の拾った武器を懐に入れるシステム。
他、よかったことはサブストーリーがMAPにアイコン表示されること、脇役キャラが良くも悪くも見ていて面白かったこと。
鈴木太一の同僚たち、冴島の房の仲間や副所長、ダイナチェアの社員、品田を取り巻く人たち、各キャラの師匠。メインストーリーに大きくかかわるわけではないけど、キャラクターごとのイベントがちょこちょこあり。
T−SETだけは好きになれなかった。中途半端に「根はいいやつ」「プロ意識が高い」みたいなイベント見せられても、第3章本筋では文句なしでクズでしたからね、やってることは。釘原みたいに完全な悪役に徹したほうが好きになれた。
メインストーリーに関わる登場人物も面白いのが多かった。
馬場や森永や相沢、小者の青山、女社長、渡瀬に勝谷、金井…。
基本的に善人、極道でも筋を通すタイプのキャラが多いので、街中のチンピラとかのクソっぷりがきわだってた。
今作は理不尽な死に方をするキャラがいないのもグッド。
前作までは「ここでこのキャラ死なせよう。盛り上がるから」的なノリで主要キャラが死ぬことがあった。遙ママとか柏木さんとか幹也とか靖子とかね。
そのパターンが「敵にきっちりトドメ刺してなかった」「誰かが無造作に落とした銃を敵に拾われて」とか。
終盤で遙と馬場ちゃんが公園に出歩いたシーンがすごい不安だった。馬場ちゃん狙撃とかされたら…って。
今回はそういうのがなかったのは良かったよ。
サブストーリー関係もまあまあ楽しめた。
特に冴島の狩り。
遙の仕事はライブやインタビューはそれなりに良かった。握手会やミニゲーム諸々は微妙だったけど。
タクシーはレースを数回。送迎はやらなかった。バックできないタクシー^^;
バッティングもやらなかったなあ。
ムービーに力が入っている。
前作までは会話ムービーのあとに突然ポポポ(文字送りの音)の画面に戻って、暫くしてまたムービーに切り替わったりしたんだけど、今回はそれが少なくなってムービー多めになった印象。
ムービー → 暗転NOW LORDING → ムービーの流れ。途中で暗転ロードが入るのがちょっと気になったけど、頑張って作ったんでしょう。
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微妙なところ。
まず歩きにくい。前回も書いたけど、道が狭いのにNPCが2、3列で並んで歩いてる。
現実でも横並びで歩かれると相当うざいのですが、ゲームではもっとうざかった。
とにかくこれにつきる。五大都市を歩き回れるのが売りなのに、すごく歩きにくい。
あとは雑魚のエンカウント。さすがに多すぎ。
いままでのシリーズもそうだったんだけど、今回はQTEの多さが気になった。
バイオ6とかカプコン製のゲームで散々やらされたから、もうQTEはやりたくないというのが本音。
5大都市が売りの割に、神室町でのイベントが少ない。
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以下、ストーリーに関してネタバレあり。
前情報で桐生さんがタクシー運転手に。冴島がまたムショにって知って、4のラストの「俺たちの東城会」はどうしたんだ!?ってなった。
ストーリーを進めてなんとなく、そういうことなのか、と。
桐生さんのストーリーで「また大吾が大誤算か!」ってなったけど、今回の大吾は一味違った。ツメがちょっと甘かったが。
アイドル好き、野球好きの製作スタッフがいて、ストーリーはあんな感じになったのではないかと。
ただ遙のアイドル志望はともかく、野球関連の事件って必要だったのかと。
ぶっちゃけ名古屋は大吾が主人公で良かったんじゃないかと。
品田というキャラクターが悪いわけではなく、いい加減でだらしなく夢を捨てきれない、いいキャラではあるのですが。相棒の借金取りや名古屋の人も含めて良いのですが。
夢=アイドル 夢=プロ野球選手 まあ、すぐに出てくる発想なのですが、ストーリーに無理やりからめた感がある。特に野球編が。
そんなこんなで、品田の最終戦は初見の馬場ちゃん^^; さすがにこれは…。二人のやりとりは良いのですけどね。
遙に関しても書くと、別に操作キャラにしなくてもいいんじゃね? って思った。
品田VS馬場ちゃんで唖然とした後には、ラスボスでもっと唖然と…。
あの、これただプレイヤーの意表を突くためだけのこのラスボスですよね…。
ラスボスと黒幕の関係とかの伏線見逃してたかな…でも本人があそこでカミングアウトしてたから伏線なかった?うーん。
最終戦は最後まで「なんでこいつなんだろ?」ってクエスチョンマークが脳内で駆け巡ったね。
淡々とQTEこなして、淡々と倒した。
過去シリーズの錦、郷田、峰、城戸、新井、大吾、副総監は納得のラスボスだったんだけど、これは…。
ああ、そういえば刺青が錦鯉だった。
このラスボスは悪いキャラってわけではないんだけど…。
ラスボス前後に遙のコンサートイベントが挟まるのも冷めた。
ストーリーのその後をやらないでバッサリ終わったのは良かった。
ここでシリーズの幕を引くのも良いし。
続編を出すにしても4の「俺たちの東城会」 → 5ではタクシードライバー&囚人みたいな違和感のある流れはどうかと思うし。
あえてその後は見せないで、続編を作りやすくすることができると思う。