気ままにゲームプレイ日記

いろんなゲームをプレイしてみた系の雑記

バンド・オブ・ブラザーズ

 海外ドラマ、バンドオブブラザーズを最後まで視聴しました。
 良かったですよ。良い作品でした。映画だと時間枠内で到底やりきれないからドラマにしたんじゃない?ってくらいの作品だった。映画クオリティに感じた。
 DVDBOX買おうかな。

 私はレンタルで借りてきて面白い作品は、期間中何回も視聴するのですが(お金払ってるからね)この作品もかなり繰り返し見た。
 特にウィンターズが中隊を直接率いる最後の第5話と、衛生兵ユージーン・ロウが主役の6話、リプトン、ダイク、スピアーズの7話は何度も見た。
 7話の戦死・負傷者続出は、まさにこれって戦争なのよね、って感じ。
 戦争の惨劇で心が壊れた者、戦争が終結してから暴走する兵士…。国の勝ち負け以上に、兵士それぞれの生活に与えた影響は大きいと思う。

 最終話でソベル大尉(笑)がチラッと登場する中、この作品を象徴する大事な台詞をドイツの将校が言う。ともに戦った兵士たちは絆で結ばれた兄弟、バンド・オブ・ブラザーズなのだと。
 このシーンは驚いた。
 アメリカって国やその国民は、総じて自己主張が強いイメージがある(私のイメージだが) 特に自分たちが正しいと考える、思い込んでることに関しては殊更。
 だからこういう名台詞を敵側であるドイツ軍指揮官の言葉で語らせたのは驚いた。
 事実に基づいた作品だからそのままにしたのかな。あるいはなんらかの自虐的、もしくは皮肉的なメッセージを込めたのか…。





 エピソードごと簡易感想。

 第3話。ブライスが主役。
 第4話もだけど、歩兵では戦車相手はかなり厳しい。直撃しなくても砲で吹っ飛ぶし。この時代のロケランは扱いにくそう。現代ならジャベリンとか便利兵器もあるんだけどね。
 寝ぼけて仲間を銃剣で刺すとか、こんな事件も起こってたのか。
 メインは戦場に適合できなかった兵士・ブライスのお話っぽい。
 彼は恐怖に震えながらなんとか敵兵を一人倒したものの、歩哨の先頭に志願したら撃たれて重症。その傷が元で数年後に亡くなった、というお話。

 第4話。ブル・ランドルマンが主役。
 オランダ編。新兵と古参兵のお話。補充兵はちょっと古参兵にビビリすぎだな。
 アイントホーフェンの街の人達はちょっと邪魔すぎだね。
 FPSでよくある、仲間とはぐれて単独行動する内容。ブルよく生き残ったな。
 ガルニアも補充兵もいいやつらだ。

 第5話。
 ウィンターズは度胸がある。中隊長や小隊長に求められるものは決断力・判断力・責任感もだけど、先頭に立って身を晒して走り回る勇敢さなのかもしれない。
 隊長が先頭で戦うなら、部下もついてくるからね。
 ハイリガー中尉はいい人そうだったのに離脱は残念だった。味方の誤射って。戦争ゲームで俺たまに誤射やらかすけど、現実だとこれはいたたまれない…。

 第6話。衛生兵ユージーン・ロウがメインのお話。
 とにかく負傷兵の描写とその応急手当の迫力がすごい。
 雪の森の中に敵も味方も死体が転がったままで、凄惨な戦争というのがよくわかる。

 第7話。主役はリプトン軍曹。
 コネで入隊したエリート大卒で実戦経験少ないダイク中尉と、常に前線で戦ってきた古参兵ではやはりウマがあわない。ハイリガー中尉の離脱がこういう形で響いてくるとは。
 しかもダイクは兵とのコミュニケーションを拒むように、いつも行方をくらます。
 追い討ちのようにガルニアとトイが重傷で離脱、さらにPTSD?でコンプトンまで離脱。
 その後の戦闘でダメ指揮官が実戦でびびって冷静さを失い、開けた場所で進軍を止めてしまい、兵が敵の砲火の餌食になっていくという…。
 5話で書いたけど指揮官には勇敢さが必要ですね。
 前線指揮官として失格なダイクと勇敢なスピアーズの話が目に付く7話。
 伝説的な噂を利用して指揮をとるスピアーズと、堅実さ信頼関係で部下と働くリプトンのお話でもあるようですね。リプトンがみんなを励ましたり、ラズを叱るところとか。

 第8話。ウェブスターとエリート少尉の話。
 マラーキーかなり酷使されてるようで。補充兵よりも古参の経験者のほうが頼りになりますからね。
 自分のグレを自分でくらいに行くミスは痛すぎた。
 エリート少尉は自分にできることをよくやったと思う。郵便屋の恐慌ぶりがひどかった。あといちいちうざいコッブ。
 戦死者も出したのに顕示欲で二日連続で同じ命令だすとか。そんな上層部に下が反抗した、というお話。

 第9話。主にニクソン視点。
 ユダヤ人のキャンプ(ドイツのユダヤ人粛清計画のやつ)がひどかった。でも現実はもっとひどかったんだろう…。
 この撮影って痩せこけたエキストラを起用したのか、特殊メイクなのか、実際に痩せさせたのか…。
 キャンプのことをまるで知らない一般のドイツ人が、キャンプの死体の後処理をさせられている映像でいろいろと考えた。
 特にアル中ニクソンを眼力と誇りで追い出したおばちゃん(ドイツ軍人の身内)がね。
 おばちゃんは何を考えてたんでしょうかね。ドイツ将校の身内だから責任を感じていたんでしょうかね…。

 第10話。
 戦争は終わったのに部下が傷ついたり死んでいくという。
 クジで除隊できた彼の交通事故は運が悪かったが、アル中補充兵に頭撃たれた軍曹は…。アル中補充兵は軍法会議で銃殺刑だろうね。
 リーブゴットが撃った元ドイツ兵はほんとにSSだったのか。
 待機中にベースボールを楽しむE中隊の面々。コンプトン復活してて良かった。トイとガルニアは片足が吹っ飛んでしまったからこのシーンには出れなかったんだろけど、残念だ。
 最後にはE中隊の生き残った面々(ホンモノ)がインタビュー形式で、あの戦争について語って終。