2011年に放送されたTVアニメ シュタインズゲート。
この作品をニコニコ動画の有料配信で全話見たのでざっと感想なんかを。
ニコニコなんで、コメントなしとありで2回通して見た。
ゲーム原作の作品で、おおむね原作準拠していました。つまりアニメも良かったってことです。
基本的に原作に忠実なのは良かったです。尺の都合でカットしている部分がかなりありますし、わかりやすいように改変している部分もありますが、それが作品をダメにしているということはなかった。
原作と大きく違った部分は、天王寺綯というキャラクターの扱いですかね。ある衝撃的なストーリーがカットされていました。が、あれのカットはまあいいんじゃないかと。
綯の父親があのシーンで気を利かせて場所を変えたってこと、その後朝食を用意して待ってる綯のシーンは、むしろ良い改変だったのではないかと思いました。
あと紅莉栖のリアクション、動きがすごいいいですね。フゥーハハハのポーズとか。
前半部分では、秋葉原が昔のような電気街に戻ってしまったシーンが良かった。衝撃を受ける岡部をバックにエンディングが流れて…。
OPとEDは両方ともいい曲・いい演出なんですよね。
OPの歌手は5pb.のゲームではおなじみの人で、個人的にこの人の歌って全部同じに聴こえてしまって微妙なんですが、アニメ演出がいいですね。ニコニコだと途中でAAコメントが入るんですけどね(笑)
EDは安定のファンタズム。サビの部分は毎回ゾクっとくる。でもコメントオンにすると、「涙のおっぱい」(バタフライが、おっぱいに聞こえる…かも)とかの空耳コメで吹くんですけどね。あとクリスってここまで貧乳ではなかったハズなんだけど。
途中主題歌が変わる作品が多い昨今、2クールずっと同じ曲を使ったのは歌詞の内容によるんでしょうね。
最後の2話はOP曲2番が流れたんですが、歌詞がネタバレでしたね。このために書かれた曲なんですね。
私は原作プレイ済みで、大まかなストーリーを覚えていたのですが、それでも転換部分の12話はショックを受けた。
「失敗した失敗した失敗した」のくだりは、その直前の希望的なシーンと180度違ってて、まじめにビクってなった。
フェイリスとルカのDメール取り消しのお話だけ、ちょっと駆け足すぎたかなという感じがあった。
特にフェイリス編、なんでフェイリスが追われてるのか初見じゃピンと来ない人多いと思う。
主人公の岡部がある登場人物とマーシャルアーツするシーンはゲームでもだったけど、怖かった。(格闘が怖かったわけじゃなくて、ね)
岡部の少年時代がイケメンすぎて笑った。あのイケメンボーイが中二病こじらせてああなったと。
主人公の岡部はいままで見てきたフィクション作品でも、5本の指に入るくらい好きな主人公。
自称マッドサイエンティストだけどごく普通の学生。
傲岸不遜に見えても目上の人に礼儀正しい。
厨二病っぽい振る舞いが多いけど常識人。
友達少なそうにみえるけど、そのぶん仲間思い。
特殊能力を持ってるけど、凡人でスーパーヒーローではない。それでも仲間のためにひたすらがんばるのはすごい。
微妙だった点を上げるとすれば、時々おかしくなる作画ですかね。
特にダルの顔が一番微妙。作画としてはいちばんどうでもいいキャラなのですが、それでもあれはどうかと思った。
他にはニコニコ動画限定ですが、動画の真ん中でCMが入るのですが、最後の3話の携帯アプリのCMはハラハラ展開を容赦なくブチ壊していった。せめて動画の最初とか最後にCMいれるようにはできなかったのか。
なんで、いまこの時期にシュタインズゲートのアニメみてるの?
と思われるかもしれませんが、たまたまニコニコ動画で見つけた「シュタインズゲート(海外の反応)」という動画の影響です。
アニメオンエア当時、海外のアニメファンがその感想を書くフォーラムを意訳して動画化したもの。
それを見てると海外のアニメファンがなかなかのツワモノかつHENTAIであることがわかって、ちょっと面白かった。ファック連呼しすぎだけど。
萌えとか百合とかツンデレとか理解してるのね。すごいよ、海外のアニメファン。
個別でも、叫ぶドイツ人とか末期なイタリア人とか、オカリンファンのサウジ姐さんとか面白いね。
そういったアニメファンとしての反応以外にも、ストーリーの内容(タイムトラベルもの)に関して一話毎に深く考察・次の展開を考えるコメントが多くて驚いた。
私がゲームをプレイしていた時は、考察どころじゃなくて新展開のたびに驚いててついていくのだけでやっとだったからね。
そういう予想や想像をしながら視聴するっていうのは、とても良い楽しみ方だと思う。
全体として、海外のアニメファンに良評価を受けてたのは良かったかな。