Xbox360のゲーム、インスタントブレインの感想続き。最後までプレイしました。
結論から言ってしまうと、「アクもアラもたくさんあるけど、それなりに面白いアドベンチャーゲーム」でした。
主人公の相棒であるアンドロイド・シーの癒し声のおかげで励まされ、最後までやれました。能登麻美子さんですね、シーの音声は。
他の出演者はアイマス(の竜宮小町)でおなじみの釘宮理恵さんとたかはし智秋さんが出てますね。クロエ役が沢城みゆきさん。ミクリ役が、うみねこでジェシカをやってた人ですね。スタッフロールでみたけど謎の少女役がたぶんシュタインズゲートの椎名まゆり役の人。
ぶっちゃけると、キリン役で釘宮さんはもったいないキャスティングだったんじゃないかと。もっとキャラに合う役者さんいると思うな。
内容は前回感じたとおり、逆転裁判(カプコン)の美少女ゲーム版といったところでしょうか。
美少女ゲーム版というのは、登場人物のCGにけっこうきわどいものがあったりするので。そういう意味です。ちょっとえっちぃの。そして登場人物は女性のほうが多いので。
登場人物の普段着のファッションセンスは毎度毎度苦笑する。男性キャラはネタ系、女性キャラは基本的に露出狂。
推理パートで犯人を追い詰めていくのは楽しいのですが、逆転裁判に比べるとクリアしたときのカタルシスに欠ける部分がある。
逆転裁判の犯人たちに比べると粘りませんし、あのゲームの大きな魅力であった検事役がこのゲームにはいない。警察がそれを兼ねているシーンもあることはあるんですが。
そういう部分まで似せてしまったらいけないんですけどね。
このゲームの独特の要素である過去を写した写真で、推理より先にプレイヤーに犯人がわかると言うのが面白い。犯人を知った上で追い詰めるための推理をする、と。アリだと思いますね。
証拠写真なんかが揃うと主人公と助手の検証シーンが始まり選択肢が出てくるのですが、直後の推理パート(いわゆる、みんなを集めてくれ)で他のキャラに説明するためにおんなじ選択肢が出てきてダルくなることがありました。検証シーンはもっとあっさりで良かった気がする。
ちょっとネタバレになるが、主人公と黒幕が特殊能力持ちなんで厳密には推理モノとはいえないかもしれない。
私は娯楽として楽しんだけど、推理モノが好きすぎる人はこういうのは許せないかもしれない。新本格ミステリさえ許せないガチな人は…やらないほうがいいでしょう。
金田一少年やサイコメトラーEIJI(漫画作品)とかが好きだった人には楽しめると思う。
逆転裁判と比べ続けてしまって申し訳ないけど、逆裁みたいなクリア後の爽快感は少ないけど、これはこれでいいものだと感じました。
悪くなかったです。面白かったですよ。
といっても、前回書いたとおりの古臭いシステム周りと絵のアラはどうにかならなかったんでしょうかね。そこはもったいない所です。
一般的なゲーマーにはオススメしませんが、女の子が活躍するアドベンチャーゲームが好きな人は、やって損のないゲームだと思います。
カメラ撮影とか考える部分がそこそこあるので、AUTO文字送りでひたすら選択肢を待つだけのゲームよりは楽しめますよ。
実績スコアに関して。
本編1000と、同梱のミニゲーム二つでトータル実績1500はちょっとどうかと思った。
(通常のソフトはゲーム本体で1000、DLCなどの追加有料コンテンツで+250とかが多い)ゲームディスクだけで1500、しかも解除簡単なのはちょっとねぇ。
もともと解除しやすいADVでスコア1000が設定されているのもどうかと思ってたし。ADVやノベル系ソフトは500くらいでいいんじゃないかな。
あまりネタバレにならない程度に章ごとの感想。
・第1章。
突っ込みたいのがあれだけのマンションで、家賃高くてヤクザが住んでるにしたって住人少なすぎだろ!ってとこ。
・第2章。
逆転裁判テイストがより強くなった。ライターいじるクセのあるキャラとか、発言を強調する時にいちいち化粧品を取り出すメイクさんとか。逆転の発想もありました。逆転の発想は推理モノで行き詰まりを打開する常套手段ですけどね。チェス盤をひっくり返すぜ!
カツラ変装ネタがあったのは予想通りだった。
・第3章。
やっちゃいけないことをやってるのではありますけど、プロ意識が強い孔雀リズリサみたいなキャラは大好き。
リズリサのファッションもすごい。色っぽいし、彼女はイイ女ですわ。
あとクロエ株急上昇。ステファニーちゃんはいらなかった。
・第4章。
フーカが同行したのはご都合主義に感じてしまったけど、4章は金田一少年的な内容なのでそれもアリなのかな。
フーカのイケメンアイドル好きはちょっとひどいネ(笑)
・第5章。
ミクリ主人公回。「5秒後、撃つ!」の警告どおりに撃ったのは面白かった。現実の日本の警察も犯人に警告して従わなかったら撃っていいと思うよ。
爆弾の位置の選択肢はなくても良かったんじゃないかと。
・第6章。
これが最終章で良かった気がする。
いろんな事実が明かされて、その流れのままジェットコースター展開で一気に謎が明かされるのは驚いた。
第4章からジェットコースターすぎで、4章第二の殺人から6章終わりまで1日の出来事のはず。
もうちょっと、主人公や謎の少女に関して5章までで伏線が欲しかった。ク**ン技術のお話とかもね。
・第7章。
蛇足だった気が。第6章の内容をわけて7章をやればジェットコースターにならなくて済んだんじゃないかな。
親子のちょっといい話も、このストーリーでやらなくても…。
・おまけシナリオ。
5〜10分で終わるシナリオが主要キャラ2編ずつ。基本的にえっちぃ話。
こういう話よりも謎の少女とキズナの再会シーンとか、レフテとかの後日談やってほしかった。
・怒首領蜂(ミニゲーム)
まさかの縦スクロール弾幕シューティング。私は縦STGが脂汗たらして悶絶するほど苦手。
横STGに比べて異様に画面狭っくるしいし、敵も弾も自弾もアイテムもゴチャゴチャしてて見にくく、背景と敵がわかりづらい。特に得点なんてアイテム表示しなくても、倒した時点で加算すればええやん…と不平不満が次々と出てくるジャンルのゲームでホントに苦手なのです。
幸いなことにコンティニュー回数が無限だったのでボムゴリ押しで全ステージクリア。なんとそれだけで実績が250はいってしまった。おまけなのにXBLAのゲームくらいに実績はいるとか…。
このシリーズは初プレイなのですが、何年か前にすさまじいバグを出したシリーズだと記憶している。
あと大塚明夫さんの無駄遣い。
・NINブレ(ミニゲーム)
ステージ中の障害物をよけて全てのアイテムを回収し、脱出地点まで移動するというゲーム。
普通のジャンプは高く飛べないので、鎖で壁やモノをつかんで移動する。
これが結構難しい。慣れてくるとサクサク進むが、障害物に当たるとサクサクと主人公の忍者が死んでいく。しかも演出が赤い血が吹き出るような感じでびっくり。
これも実績がポコポコ解除されていく。タイムアタック系の一つを残して解除した