2010年に発売されたFPS メダル オブ オナーのXbox360版をプレイ完了しました。
難易度ミディアムとハードで2周。Tier1(チェックポイント無しのシングル)は無理だと判断してスルー。
私は基本的にオン対戦はしない人間なので、シングルモードのみの感想です。
100点満点で点数をつけるなら、シングルのみの評価で60点。
●良かったところ
・物陰から覗き込んで撃つカバーアクション(に近いもの)があったこと。
ベガスや007のようにカバー中TPSになる作品がありますが、このゲームはKILLZONE3などと同じくカバー中も一人称視点です。(5点)
・投げられたグレネードの表示が個人的に好み。
CoD4ならグレネードの方向がアイコン表示されますが、このゲームはそれに加えて現状のポジションでの危険度も表示してくれる。
白なら現在の場所でも安全、赤は危険。わかりやすい。(5点)
・スライディング。
スプリント→スライディング→そのままカバー→射撃という流れをやるとカッコイイ。(8点)
・初期装備の銃の場合、味方が弾をくれる。(8点)
・コントローラーの操作割り振りがCoD4と同じだったことは個人的に好感触でした。(8点)
・ストーリー。
爆撃ミスで味方を撃ったりという話や無能な将軍なんかは面白かった。中間管理職はとても苦労していますね。
CoD MWシリーズのような劇的な展開はないが、地味なだけあって現実味がある。
お話の中身は、敵陣に取り残された仲間の救出でさらに犠牲者を増やしつつ任務を遂行するというもの。
数人の救出でさらに多くの犠牲を出すというのは、映画ブラックホークダウンでもありました。一応人道的国家であるアメリカですからね。(10点)
・ムービーが生々しくて良い。
ヘリが撃たれて墜落するところとか。
ヘリが撃たれまくって揺れて、中の兵士たちが内壁や床に叩きつけられるシーンと、弾がヘリの装甲を貫通して仲間がやられたりするところ。(9点)
・風景映像は普通に綺麗。ほとんど山地での戦闘だけどね。(7点)
●評価外
・難易度がハードまでしかないこと。
CoD4の難易度ベテランみたいな、FPS熟練者が攻略に燃えるような、最高難易度がない。
FPS初級者の私でも難易度ハードが、ハードに感じないくらいだった。やや物足りない。
・ヘリミッション序盤で、敵の3機の迫撃砲をヘルファイアで破壊するシーン。
些細なことだけど、どの迫撃砲からでも攻撃できるようにしてほしかった。順番決まってるのはちょっと萎えました。
・ヘリミッションの女性パイロット?オペレーター?の声の吹き替え。微妙すぎる…。
・ステルス系の作戦で失敗したときの敵が強すぎる。
ミスしてみつかったあと、出てきた敵に応戦するわけなのですが、異常な命中精度を持つ敵が何人かいて、カバーから覗き見した瞬間にヘッドショットで殺されるというシーンが何度もあった。
しかも仲間はガン無視でプレイヤーを集中攻撃してくる。CoD4ベテランのAKスナイパー並にスゴイ敵。
見つかったらダメな作戦ならば、見つかった時点で即ゲームオーバーにしてほしい。これはCoD4チェルノブイリの戦車を匍匐でやりすごすシーンとかも同様に感じたことです。
ステルスでシーンをクリアしてほしいという、開発側の意図なんだろうけど…。
(※必死で慎重にがんばれば倒せます)
●悪かったところ&次回作改善の要望
・主人公が単独で壁を登れないのはどうかと。
仲間キャラが先に単独で壁をよじ登って、上から主人公を引っ張ってくれる。
…仲間に比べて、主人公がひ弱に見える。仲間はほぼ不死身なんですけどね。(-5点)
・仲間の先に行くことが出来ない。
ミッションの都合で、仲間が道を塞いで通れなくするシーンが何箇所かある。ドアで封鎖されているところはわかるが、屋外でそれをやられるのはちと不自然。
他には、シーンの小目的達成ごとに仲間の会話が延々と続いて、それを聞き終わらないと満足に操作できないというのが微妙。(-5点)
・一部ミッションで、登場人物の声が小さい。字幕もないので、聞き取れなかったら何をすればいいのかまるでわからなくて困った。
特にダスティ(仲間のヒゲ男)が観測手をやって自分が対物ライフルで狙撃手をやるシーン。
ダスティの声が小さすぎる。敵どこ?ってなった。ボリュームあげてもほとんど聞こえない。(HUDの標的までのポインタと視界変更で対応)
あとヘリから落ちた後のミッションで、マザーが「洞窟に…」なんとかかんとか言ってるのが全然聞こえない。(-5点)
・ATV(バギー)での移動中、障害物に引っかかって完全に移動不能になることがある。チェックポイントからやり直した。(-5点)
・拾った武器の弾は味方もくれない。
弾をくれるシステムで安心しきってたら、自分と仲間の武器が違うと当たり前だけど弾くれない。
弾も敵から拾うしかないんだけど、例えばAK47で一度に拾える弾は30〜40くらい。少ない。
いろんな武器を敵が落とすけど、それを拾う意義が見出せない。ただ弾の工面に苦労するだけである。(-5点)
・味方が邪魔。
敵の設置型機銃をPKMでひたすら牽制射撃して味方の前進を援護するミッションで、味方が私の射線の前を悠々と横切って、「撃つな!味方だぞ!」と悲鳴を上げていたのはあきれた。おまえが私の射線の前に出てきたんですよ。
このシーンだけじゃないです。始終こんな調子です。味方が主人公の前に立ちふさがって射線を塞いでくれます。
どいてお兄ちゃん、そいつ撃ち殺せない!(-8点)
・中盤あたりから敵が固い。
AKの7.62弾で撃っても二発、三発じゃ死なない。よろめくだけ。ボディアーマーとかないのに敵タフすぎ。
敵もカバーに隠れるので、よろめいた敵を死んだと思ってたらカバーの裏で回復してて撃たれたということが何度もあった。
安心のヘッドショットを狙うしかにい。(-7点)
●まとめ
2周クリアまでやりましたけど、CoD4やMW2に比べると少し微妙。
現実に起こった戦闘をモデルにしているだけあって、MWシリーズに比べて展開が地味。MWが派手すぎともいえるけど。
チェックポイントなしのTier1は断念しましたが、何回かやりこんで慣れればクリアだけなら出来ると思った。
なんというか、普通のミリタリーFPSでした。
良くない部分をたくさん挙げていますが、総じて見ると普通です。ミリタリーFPSに慣れている人は、普通すぎて途中から退屈するかも。
逆にFPS入門者にはお勧め…かなぁ。そんな印象でした。