気ままにゲームプレイ日記

いろんなゲームをプレイしてみた系の雑記

アイドルマスター2(Xbox360版) 感想まとめ

 PS3完全版も発表されたアイドル育成シミュレーションゲームアイドルマスター2
 Xbox360版を5周プレイして、3キャラのパーフェクトエンドを見たので感想をまとめます。

 私は好きなキャラクターはあとに残しておくタイプの人間なので、別のゲームをやりつつ合間合間に4キャラをプロデュースしていく予定です。
 …一番好きなキャラクターはプロデュースできないんですけどね…。
 攻略法を確立するまで2周を費やしました。要は序盤からいかにハイスコアを叩き出すかです。
 ゲームとしての全体的な感想としては、100点満点で62点くらい。

  


 ●良かったところ

 キャラクターのモデリングが可愛い。髪の動きやアクセサリーの揺れなどとても細かく、前作よりも格段に進化した。(15点)

 9人のアイドルそれぞれに違った個性・魅力がある。仕草や歌い方もそれぞれ違う。PSP版の追加キャラクター2名もプロデュース可能に。(5点)

 ゲーム内で通常セレクトできる楽曲が良い。(12点)

 5人でステージに出せるクインテットライブ。5人表示でも処理落ちなしで動く。(8点)

 売り上げ増加、ファン人数、地域賞の獲得などシミュレーション的な要素がより深くなっている。(10点)

 ベストエンドを目指す以外に、ハイスコアの追求など遊べる余地がある。
 私はハイスコア70000点ちょいまでしか到達できておりません。オンランキングでは9万超えとか普通にいて驚きです。(5点)

 ステージフォーユー!モードでステージシーンを楽しむことが出来る。
 前作よりも写真やステージビデオの記憶数が増えている。(5点)
 
 ローディングの歌。HDインストールすると聴けないが。(2点) 
 



 ●評価外

 挨拶・掛け声等のコミュニケーションの正解選択肢がランダムではなくなった。(前作はなんとランダム)
 これが普通だと思うので、良いほうには含めません。

 ライバル(ジュピター)がイケメン男性アイドル。
 発売前に前作ファンの間で問題になった部分ですが、蓋を開けてみると出番は少なく。悪いやつらではなく、不快感も無かった。
 あるアイドルのストーリーで登場する、大富というキャラクターのほうが非常に不快感でした。

 DLCが相変わらず高い。
 ゲーム本体の評価とは別で、無いならないでプレイに問題ないので悪いほうには含めません。
 追加曲は1200ゲイツ(約1800円) 特殊衣装が1500円、柄違い衣装が750円。アクセサリが大体1箇所300円が4部位。
 バンダイナムコの商魂あふれる価格設定はすごいです。アイドルのメールアドレスまで売っちゃう。
 …おそらくPS3版のDLCはもう少し安くなると思われます。360版より多くソフトが売れると算段しているはず(間違いなくその通りになるでしょう)なので、薄利多売に切り替えると思われます。

 DLC追加曲の新曲4曲が個人的に好みでない。
 Little Match Girl … 「あなたのマッチで燃え尽きたいよ」などの歌詞で性的な印象を受けてしまったのは私だけでしょうか。
 Honey Heartbeat … ラップ調の歌とダンスをアイドルに踊らせるという意欲は評価します。
 愛 LIKE ハンバーガー … ラップやバンバイアに比べると普通なんですが、いまいち印象にのこりませんでした。
 きゅんっ ヴァンパイアガール … 注目点は「はぁ〜ん」のところらしいけど、奇妙なダンスを見せられてそれどころではない。
 7月のDLCでL・O・B・Mが来たのだけは嬉しかった。




 ●悪かったところ&次回作改善の要望

 メッセージスキップ、イベントスキップがない。飛ばしたいときはA連打するしかなく不便。(-8点)

 お守りの購入システム。
 いらないお守りをスルーしても、その県でオーディション・フェスに勝つたびに購入イベントがおきる。スキップもできない。
 テンポの悪さのひとつです。
 条件を満たしたら、ヤスコの店とかに該当のお守りが売りに出される、とかそういう風にしたほうが絶対にいいです。
 これもPS3版では改善するべき。そのまんまだったらバンナムはダメすぎる。(-8点)

 終盤のどっとっぷTVランキング。
 竜宮小町、ジュピター、自分のアイドルの楽曲、1位楽曲で何度も止まるのでこれもテンポ悪い。
 (順調にプレイが進んでいる場合)終盤は竜宮のランキングで止まる必要はないし、もっと簡略化できなかったのか。(-3点)

 強制ループのイベント。
 中ボス、ラスボスのフェス戦で負けると前の週に巻き戻って夢オチからの再開になる。
 中ボスはともかく、ラスボスは手ごわいので厳しいことになる。特に1周目、有効なお守り未入手だとキツく、延々とループ→地獄の特訓し続けるハメになるかもしれない。
 ループよりも負けはバッドエンドでよかった気がする。(-5点)

 一部フェスの難易度の設定。
 前にも書きましたが、難易度8以上の「相手は思い出をたくさんもっている」の思い出5回はやりすぎ。難易度9の上方エリア歌姫フェスは、4回挑戦してやっと勝てたくらいです。
 勝つだけなら2周目以降は「アイドルに任せる」にすればいいんですけどね。
 楽曲の売り上げを上げる「ブレーク」を起こすにはフェスでかたなきゃならないわけで、ブレーク狙いはきついです。勝っても必ずブレーク発生するわけでもないし。
 この難易度調整関係で「スガモお守り」や「むしゃはるお守り」を実装したんじゃないかと疑ったくらいです。(-5点)

 前作でプロデュース可能だった4人(竜宮小町)がプロデュース不可に。
 ドラクエ4で例えるならPTメンバーからアリーナ、ライアン、ミネアをNPC化して続編作られたらそれまでのファンはどう思うのか。追加PCキャラで天空人とドランが正式加入してもそれ以上にマイナスされたらどうかと。
 話を戻すと、竜宮小町は出番も少なく専用曲は1曲のみ、ヒットチャートは下位低迷、末路は新しいライバル登場のかませ犬。この扱いはひどすぎる。
 最初に選ぶ3人のアイドル以外から竜宮小町が結成されるとか、そういうシステムには出来なかったのでしょうか。
 ストーリーではラスボスに勝った時に「ジュピターの敗因は団結力が欠けているからだ」となるんですが、そのジュピターのソロに一蹴された竜宮小町は団結力がまるで無かったという解釈でいいのでしょうか。(-5点)

 ステージフォーユーの設定。
 前作で出来たパート設定が出来なくなっている。歌詞のどの部分で何番目の子がカメラに映るとかも決まっているっぽい。
 ここは前作よりも劣化している。(-2点)

 一部アイドルのメインストーリーが良くない。
 展開が陳腐すぎたり、実家の近所のおっさんが出張中だから戻るまでアイドル休業する、的な発言が飛び出たり…。
 個人的にはストーリーなんかは求めていない。トップアイドルになって、「やったー!」くらいでいいんですが。
 もう少しなんとかならなかったのか。(-2点)




 ●まとめ

 シミュレーションゲームとして前作より面白くなっていますが、スキップ不可などでゲームのテンポは悪いです。
 バランス調整も微妙(特にフェスとお守り) 初回でベストエンドまで到達するのはきわめて難しい。PS3版の低難易度の実装予定は妥当だと思います。
 コツをつかんでうまくやれるようになったら面白くなってきます。
 残念なのが4キャラがプロデュース不可にされたことでしょうか。
 2が初プレイの人はあまり気にならないでしょうが、やはり前作をプレイした私は思いいれもあるし、あげくかませ犬扱いされたら不満です。
 HD取り込みの容量を見るとゲーム本体で5GBいってないんですよね。4キャラ入れる余地はあったんじゃないかと。
 DLCは、無くても楽しめるので評価には含めません。一言いうなら"高い"です。

 ゲームとしては面白い部類だし、プレイできる9人のアイドルもいろんな仕草・反応を見せてくれてかわいい。キャラクターゲームとして普通に良品。
 ただ前作に思い入れがあるプレイヤーの立場で見ると…プロデュースできないキャラの件でどうしてもひっかかります。
 PS3完全版のほうでは、せめて竜宮小町4キャラのプロデュースを可能にしてほしいですね。
 TVアニメからアイドルマスターに興味を持った人に、「なんで4キャラがNPCなの?」と思われたらいけません。
 Xbox360版を購入したプレイヤーにもう一度ソフトを買わせる狙いもあるなら、それくらいはしないと。



 蛇足ですが、製作チームはもう少し前作ファンを大切にするべきです。たくさんのファンに受け入れられた素材を大事にするべきです。
 私の中ではバンダイナムコというゲーム会社は、とてもイメージが悪くなってしまっています。新品でバンナムの商品を買わないくらいです。